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[e-bike] サガン vs おばあさん

「私が現在最強のサイクリストよ!」というおばあさんと「いや、俺が最高だ!」と主張するサガンの対決。

 

スペシャライズドの広告ですが、e-bikeの可能性を示唆していると思います。

 

e-bikeは実力差がある人同士が一緒にサイクリング出来る可能性を秘めています。

またコーチの視点から言うと、指導している選手をバイクペーサーよりも安全にそして実際のレースに近い状態で(そしてエコに)登りで引っ張ることが出来ます。

 

レースの世界では小型化によるモータードーピングを危惧されていますが、使い方によっては自転車の可能性が広がる製品だと私は感じています。

 

Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志

 

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[TDF] ツール・ド・フランス 第9ステージ ルーベ

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アメリカのローソン・クラドックは第1ステージでクラッシュし肩甲骨にヒビが入りまぶたの上を縫いました。

通常の走行でも激痛を伴いますが、石畳の上となるとさらに大変です。
また自由にダンシング出来るわけではないので、ポジションが無理に固定されるダメージは相当なものです。
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しかし、クラドックは医者と相談しレースを続行。
新しいステージに進むたびに$100を自身を育ててくれたテキサスのベロドロームに寄付することにしました。

テキサスのベロドロームは昨年9月のハリケーンでダメージを負いましたが、充分な修復費用がありません。

彼の活動に賛同した1,300人もの人々からは既に$97,000=1,000万円もの募金が集まっています。
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ローソン・クラドック 第9ステージ
体重69kg FTP 378W 5.47W/kg

全てメーター読み
距離: 163km
時間: 3h57m31s
平均時速: 41kph
TSS: 232tss
NP: 291W
Work: 3405kJ
平均気温: 34℃

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ステージレースに石畳が組み込まれると大変なのは、デゲンコルフのようにステージ優勝を狙う選手と、総合争いでタイムを落としたくない選手が先頭に入り乱れることです。

総合を狙うような選手はあまり石畳のクラシックを走らないので石畳には不慣れです。
その為、先頭付近で攻める選手と守る選手が絡まって転んでしまうことも少なくありません。

 

またこの日の気温は4月に行われるパリルーベより遥かに高い34℃。これも選手を苦しめたと思います。

クラドックは骨にダメージがあるにも関わらず、この日も完走。彼のNP(Normalized Power)は291W 。
これはもし彼が一定ペースで走ったら平均291W出ていたことを意味しています。

これだけでもツールに出る選手が驚異的な精神力と体力を持っていることが分かります。

Training Peaks

Lawson Craddock

2018 Tour de France: Stage 9

スクリーンショット 2018-07-17 11.24.53

 

Abenova presents 砂田弓弦 x Peaks Coaching Group Japan セミナー

・日時: 8月11日(土) PM2:00-5:00

・募集人数: 20名

・チケット: 5,000円(先行割引あり)
・チケット販売開始: 7月1日PM6:00〜
・会場:  スポーツサイクル プロショップ アベノバ
〒545-0014 大阪市阿倍野区西田辺町2-6-21
tel 06-6629-8070      
・お問合せ先:
takashi@peakscoachinggroup.com
・申し込みページ
1528169884
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目線を変えよう!

この時期、暑くなってきて既にバテ気味の方もいらっしゃるかもしれません。

ロード選手であれば全日本選手権ロードが終わった時点で「ホッ」と一息ついて、次に向かうのに中々気持ちが持っていけない状態かもしれません。

 

冬の間から体を作り込んできた疲労がある上に、大きなレースが終わり、更にはこの暑さに見舞われると「次に向けてさあやるぞ!」とやる気満々になれないのも無理はないと思います。

 

そういった状態から抜け出すためにお勧めするのは今までと目線を変えてトレーニングすることです。

人間の脳は同じことを繰り返すとすぐに飽きるように出来ています。

 

毎日同じ時間に同じような道を走って、同じようなトレーニングをすることに脳が飽きてしまっていると「ガンガン行くぜ!」という気持ちに今ひとつなれなくなるのは不思議なことではありません。

ですから、あえて目線を変えて今までと違うことを行い、リフレッシュ出来る環境に身を置くことで、新しい気持ちでトレーニング出来るように自身を導きましょう。

 

目線を変えるお勧めの方法

1.トレーニングコースを変える

2.トレーニング内容を変える

3.人と走る

4.種目を変える

5.場所を変える。

 

 

1.トレーニングコースを変える

いつも同じ道を走っていると飽きてしまいます。

脇道や裏道を”開拓”することで自転車を始めた頃のような冒険心を満たすことが出来ますし、メニューをこなすのに良い道が見つかるかもしれません。

大きなレース直前と違って今の時期なら道に迷ってメニューを遂行することが出来なくてもそれほど大きなロスにはならないので新しい道を探すには良い時期です。

 

交通事情等でコースを大きく変えれない場合は、クーラーの効いた部屋でZwiftをやるのもお勧めです。

色々なコースを選べますし、案外飽きずにトレーニング出来ます。

またZwiftから実走に戻ったときに走り慣れた道を気持ち新たに通れるのも良いところです。

 

2.トレーニング内容を変える。

トレーニングの変え方は数種類あります。

・いつものメニューを違う場所で行う。

普段行っている登りのFTP走を別の道でやってみる。平坦でやってみるなど。

 

・スタート/フィニッシュ地点を変える。

たとえば10分走のスタート地点をいつもより50mほど先に設定します。そうするとフィニッシュも自ずと50m前後先になります。

そうすればいつもより遠くに行けるので何だか速く走っている感覚になれますし、いつもより頑張れたりもします。

 

・メニュー自体を変える その1

FTP走を普段2 x 20分で行っているなら、30分+15分にしてみる。もしくは4 x 10分にしてペースを上げる。など。

これは気分が変わるだけでなく、ペースが変わることでFTPにおける有酸素/無酸素の比率が変わるので伸び悩みを打破する効果もあります。

 

・メニュー自体を変える その2

一定走ばかりしていたら飽きてしまいます。バリエーションを加えてみましょう。

レースは一定走ではありませんから、色々な走りに対応するためにもこれは必要です。

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WU:15分エンデュランス 3 x 30秒の高回転走で足を目覚めさせよう。
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MS1: 1 x 15分 Ramp SST/FTP
SSTでスタートし、2分ごとにペースを上げて行き最後の1分はFTPの105%を維持。
5分流し。
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MS2: 1 x 15分 Race winning
30秒のダッシュでスタート。その後すぐにスイートスポットで巡航。ラストの60秒はペースアップし限界まで追い込むこと。
ケイデンス:自由
5分流し。
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MS3: クリスクロス 1 x 15分
88-92%FTPでのインターバルを行う。ただしその間、2分に1回30秒間FTPの120%までペースを上げる。
30秒が経過したら、もとの88-92%に戻す。(しかし85%以下に下げてはいけない。)
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CD:10分 流し。
もし時間が許せばもう一本SST/FTPトレーニングを追加しよう!

 

3.人と走る

競り合いはトレーニングを激しくしてくれますし、時間が早く過ぎる感覚があります。

仲間とトレーニングすることで、あっという間に時間が過ぎた経験は皆さんもあると思います。

 

4.種目を変える

ロードのプロ選手でもこの時期MTBに乗ったり、ロング・ツーリングに行ってしまう選手さえいます。

いつもと全然違う刺激が入ることで、気分が変わるだけでなく強化できる可能性もあります。

 

5.場所を変える

思い切って数日間のトレーニングキャンプに出かけるのもお勧めです。

夏の間も涼しい北海道や長野県の山中で合宿すれば体力の消耗も防げますし、初めて走る道や峠はいつも楽しいものです。

 

MTBの池田祐樹選手は、今年もコロラド州にプライベート合宿へ。

今年はいつも滞在していた場所とは違うところに居ます。

こんな場所で「飽きてどうしょうもない」とは絶対に思わなくて済みそうですね!

 

その他

・タバタトレーニング(20s ON / 10s OFF ) x 8=4min など高強度のトレーニングを行って「飽きる暇さえ与えない。」

・クリテやトラックレースなど高強度なレースに出る。

など経験豊富な選手にしかお勧め出来ない劇薬的な方法もありますが、試す価値はあります。

 

飽きを防いで毎日充実したトレーニングが出来るようにご参考いただければ幸いです!

 

(C)池田祐樹