社長のジム・マイヤーはマサチューセッツ工科大学で学んだ秀才で、自身のトレーニングの為にパワーメーターを自作しました。
彼は18ヶ月かけて最初のパワーメーターを完成させました。
そこでパワーメーター業界に参入することに決めクオルクを設立。
最初の売上が入るまで実に2年半も収入が無かったと言います。
ジムは言います「起業家に投資するのは3種類の”F”たちだ。ファミリー、フレンド、フール(バカ)だ。自分は家族のバックアップで事業継続が出来た。」
ジムは親と義父の土地建物を抵当に入れて資金を調達したと言います。
写真は2014年のインターバイクの展示会で撮影したもの。
ハンターがクオルクのブースで当時最新だったWKO4を説明しているところです。彼は黎明期のクオルクをジムからもらってテストしていました。
当時はパワーメーター業界への新規参入が相次いだ時代でした。
一昔前にはSRM, パワータップの2社しかなかったメーカーが1年程度の間に12社に増えたのです。
この時すでにクオルクは多くの人に認知されていましたが、それでもまだ参入後6年程度しか経っていませんでした。
現在は姿を消してしまったメーカーも多くありますが、クオルクの製品は精度と耐久性が高く、信頼出来るパワーメーターとして今も愛されています。
パワーメーター業界に参入する企業の多くはガレージカンパニー(家の車庫)からスタートしています。
それぞれに夢のあるストーリーがあって興味深いですね。