[HC] 富士ヒルクライムを考える


 

 
富士ヒルクライムに参加された皆様お疲れさまでした。
私のコーチしている方もヒルクライムに参加されました。
データを振り返ってみましょう!
 
1.標高の影響を考える
富士ヒルクライムはスタートで既に1,000mを超えていてフィニッシュは2,300mに達します。酸素が薄くなる為にパワーは普段ほど出ません。
標高が上がれば上がるほどその傾向は強まります。
写真は参加者のパワーデータ。
30分ごとにラップを切っています。
 
AVG パワー
1st 30min 159W
2nd 30min 155W
3rd 30min 147W
Final 7min 155W
段々とアベレージ・パワーは下がっているように見えます。
 
 
 
2.パワーをEC Powerで見る
データをEC Power(Elevation Corrected Power)で見てみましょう。
EC Powerは「もし海抜0mで走ったら何ワット出ていたか?」を推定する機能です。標高に対する影響は個人差が大きいですが目安にはなります。
 
EC パワー
1st 30min 166W
2nd 30min 167W
3rd 30min 161W
Final 7min 170W
EC Powerで見ると3rd 30minは少しパワーを落としたものの概ねイーブンで走っていることが分かります。
AVGパワーを落としたのは頑張りが足りないのではなく酸素が少なくなってきたことが主な要因であることが分かるわけです。
 
こうして単にAVGパワーだけでなく、別の見方をすることで富士ヒルクライムをより深く振り返ることが出来ます。
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現在ピークス・コーチング・グループではクライアント様を募集中です。
パワーベースのコーチングを受けてみたい方はお気軽に takashi★peakscoachinggroup.comまでご連絡下さい。
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堀進也コーチ
理学療法士として病院に勤務するトレーナー。
名古屋地区で怪我のリハビリからパワートレーニングまで広く自転車に携わる
 
山本朋貴コーチ
ITベンチャー企業で激務をこなす中でパワーメーターを駆使して効率的にトレーニングを行い2011-2012年MTB全日本選手権マスタークラスを2連覇
ストラーダバイシクルズ に勤務。ロード、MTB、CXさらにはトライアスロンと、すべての種類のバイクに精通している。
 
 
 
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中田尚志

[HC] 明日富士ヒルクライムに参加される皆様へ


 
コーチングしている選手に出した富士ヒルのアドバイスです。ご参考ください。
 
富士ヒルはスタートで標高1,000mを超えており、フィニッシュでは2,300mに達します。
 
高地に居ることを勘案して対策を立てる必要があります。
 
(1)酸素が少ない
低地よりも酸素が少ないのでオーバーペースには要注意。無酸素状態に入ると低地よりも回復に時間がかかります。
 
(2)パワー
酸素が薄い分、低地よりパワーは出ません。
標高に対する影響は個人差がありますが、5-15%程度パワーは落ちます。
 
ですから低地のFTPを維持しようとするべきではないです。
余裕のあるペースで走り出しましょう。
 
標高0m 酸素20%
標高1,000m 酸素18%
標高2,000m 酸素17%
 
 
(3)水分補給
低地よりも空気は乾いています。
水分補給は充分に。不安であればダブルボトルでスタートして、不要なら途中で水を捨てるのも手です。
 
 
(4)紫外線
高地は紫外線が強いです。
日焼け止めはいつもよりもしっかりと塗りましょう。
 
 
(5)睡眠
本番当日に前泊する場合、高地だと眠りにくい場合があります。これは個人差が大きいです。
 
レース数日前から意識して睡眠を多くとっておきましょう。
 
寝溜めは出来ないと言っても睡眠不足が続くよりよほど良いです。
 
ちなみにレース前夜全く眠れなくても問題なし!
レースのパフォーマンスに影響はしません。
気にせず集中しましょう。
 
皆様のご健闘をお祈りしています!
 
Peaks Coaching Group Japan
中田尚志
 
#富士ヒルクライム#富士ヒル
 
参考
 
 
https://joefrieltraining.com/altitude-and-aerobic-performance/
 
 

[トレーニング] 怪我からの復活


1.MMPグラフ

 

2.レビューチャート

グラフの選手は怪我からの復帰トレーニング中です。
 
1.MMPグラフ
MMPグラフの中で赤く塗りつぶされているのは過去7日間にベストを更新したところ。
今週は調子が良く次々にベスト更新されました。
 
2.レビューチャート
2枚めはある日のパワーデータ。
20分のFTP走の中にダッシュを含むインターバルトレーニングです。
 
インターバル・トレーニングの評価方法のひとつに下記の方法があります。
 
1.過去90日間のMaxパワーの何%でリピート出来ているか?
→90%を超えていると調子は上がっている。
 
2.過去1年半のMaxパワーに対して何%でリピート出来ているか?
→90%を超えていると昨年より強くなっている。
 
これらが目安になります。
この選手はこの日両方とも90%以上を記録。
 
インターバルトレーニングにも関わらず100%(過去のマックスと同じ)を記録したエフォートもありました。
 
パワーは単にマックスを上げるだけでなく、怪我をする前の状態に比べてどうなのか?
 
レースは走れるのか?まで教えてくれます。
 
復帰戦が楽しみです!!
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中田尚志
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堀進也コーチ
理学療法士として病院に勤務するトレーナー。
名古屋地区で怪我のリハビリからパワートレーニングまで広く自転車に携わる
 
山本朋貴コーチ
ITベンチャー企業で激務をこなす中でパワーメーターを駆使して効率的にトレーニングを行い2011-2012年MTB全日本選手権マスタークラスを2連覇
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