[トレーニング] ローラーで飽きない方法 Part1
~Setting Up Your Training Dungeon~
これから年末年始は何かと忙しくスケジュールが読めない事も多いものです。このような時、ローラーはすぐに乗れて交通事情にも左右されない為、時間の節約に有効です。
英語でローラー部屋と言うとPain Cave(苦しみの洞窟)やTraining Dungeon(地下牢)といった何だか苦しげな表現が多いですが、自分だけの「トレーニング・ラボ」を作ることで、前向きに飽きずにトレーニングする環境を作ることが出来ます。
Part 1 環境編
1.ファンを置いてクーリングする。
暑さはストレスを増やしトレーニングを長く苦しく感じさせます。冷却することでストレスを減らしましょう。
人間は出力の約3倍エネルギーを消費します。 冷却することで熱消費を減らしトレーニングの効率を上げましょう。
2.音楽を選ぶ
それぞれの運動強度に合わせてプレイリストを作るのも良いアイデアです。インターバルの時は激しい曲、回復走の時はリラックスできる曲など、気持ちが乗るように工夫しましょう。
3.映像を見る
レース映像、Zwiftの集団走行など、実走の感覚や相手が居れば飽きることを防げます。
グループライドで仲間と走っているとアッという間に時間は過ぎた経験は皆さんにもあると思います。あの感覚をローラーにも活かしましょう。
4.パワーメーターを使う
目標とする数値があれば、より集中することが出来ます。
目標とするパワーに到達しようと頑張ることで時間は早く過ぎます。
5.フォームを研究する
ショーウインドーに映る一瞬の姿でフォームチェックをしなくともローラーの前に鏡を置けばペダリングをしっかり見ることが出来ます。またカメラで真横から録画してペダリングを見るのも良い方法です。
http://zwift.com/jp/
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Peaks Coaching Group パワーセミナー
「実践!パワートレーニング ~パワーを使った年間トレーニングプラン~」
・開催日時: 11月23日(水・祝)午前の部 9:45~12:45
・会場: ドルチェヴィータファースト 3F 貸し会議室 大阪研修センター 会議室C
・参加料: 8,000円(税別)
・申込方法: 以下のショッピング・カートよりお申し込み下さい。
[パワー] 夢が叶った日
2014年、ベッドフォードにあるPeaks Coaching Group を初めて訪れた日、ハンターは事務所を案内してくれました。
一番大きな部屋には、Hall of Fame(殿堂)として全米チャンピオンをはじめ各国のチャンピオンジャージが飾ってありました。
ハンター自身が取った全米チャンピオンジャージ、彼のクライアントが取った南アフリカチャンピオン、ブラジルチャンピオンのジャージ・・・。
その日から私の目標はいつかこの部屋に日本のチャンピオンジャージを飾ることでした。
今年、とても幸運な事に私のクライアントである西薗良太選手(ブリヂストン・アンカー)が個人タイムトライアルで、そして山本幸平選手(TREK Factory Racing Team )がMTB XCOでそれぞれ全日本チャンピオンを獲得してくれました。
先日、山本幸平選手に頂いたチャンピオンジャージがハンターの手元に無事に届きました。
どこの国でもナショナルチャンピオンと言うのは特別で、ハンターは凄く喜んでくれました。
私にとって、コーチになると決めて以来の夢が叶った瞬間でもあり、とても特別な気分になりました。
それは、日本でもハンターが作ったパワートレーニングが適用できることの証明でもあり、また自分が日本を離れてハンターの元に学びに行ったことが間違っていなかったのだと確認できた瞬間でもありました。
とはいえトレーニングをパーフェクトにこなしたからといって、誰もが必ず全日本選手権に勝てるわけではないのも事実で、各選手の素晴らしい才能と日々の努力、そして運があってこそのものだと思います。
改めて彼らにも感謝したいです。
またベッドフォードにチャンピオンジャージを贈れる日を夢見て頑張りたいと思います。
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Peaks Coaching Group パワーセミナー
「実践!パワートレーニング ~パワーを使った年間トレーニングプラン~」
・開催日時: 11月23日(水・祝)午前の部 9:45~12:45
・会場: ドルチェヴィータファースト 3F 貸し会議室 大阪研修センター 会議室C
・参加料: 8,000円(税別)
・申込方法: 以下のショッピング・カートよりお申し込み下さい。
photo credit: Shojiro Nakabayashi
[ライフ]来日選手と京都をサイクリング
- 2016年11月2日
- 中田尚志ブログ
昨日はさいたまクリテの為に来日したペテル・バコッチ(Petr Vakoč) 選手と彼女のバーラ・プルードゥコヴァ(Barča Průdková)さんを京都に案内しました。
ペテルはエティックス・クイックステップに所属する選手で、クラシックのブラバンツ・ペイルに勝っていて、アルデンヌ・クラシックを狙える若手NO.1の選手と言われています。
彼女のバーラはMTB選手でワールドカップを走っていて、ロードでもカタールの世界選手権に出場しています。
そんな世界のトップレベルで走る選手を元クライアントの山村明徳選手が京都に連れて来て下さいました。
ペテルは寺社巡りが好きで、特に日本庭園や竹林が好きだそうです。
オフシーズンとあって自転車の話はすすんでする感じではなかったですが、彼のプロ生活について少し話を聞いてみました。
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・さいたまクリテの印象はいかがでしたか?
「昨年に続いて2回目の来日ですが、全てがオーガナイズされていて素晴らしいですね!ファンもみんな好意的に接してくれて日本が大好きです。最後のレースから5週間も経っていて、来日前にキューバに遊びに行っていたのでレースはとても苦しかったです(タイムトライアルで優勝)。」
・今年のシーズンを振り返っていかがでしたか?
「今年の出来には満足しています。いくつかのヒリー・クラシック(丘陵地で行われるクラシックレース)では良い成績を収めたし、何よりチームの居心地が素晴らしい。チームが用意してくれたレースプログラム(※)も自分に合っていましたね。」
※大きなチームでは各選手の特性に合わせてレース参戦予定を組み、パフォーマンスが最大限発揮されるようにプログラムします。
例えばヒリー・クラシックを狙うバコッチは1月のダウンアンダーから始めて、丘陵地を多く含むヴォルタ・ア・カタルーニャを経てアルデンヌ・クラシックを狙います。プロの場合、レースは自身で選べないのでチームのレースプログラムが合っているかどうかで狙うレースのパフォーマンスが変わってきます。
・来年の目標はいかがですか?
「自分はヒリークラシックが合っているので、今年と同じように春のクラシックを狙って行きたい。世界選も頑張りたいですね。」
・パワートレーニングはしていますか?
「はい。パワーをベースにトレーニングを組み立てています。今年はパワーメーターの4iiii(フォー・アイ)がスポンサーについてくれました。パワーベースのトレーニングを行うのにパワーメーターは不可欠ですが、彼らは毎月アップデートした製品をチームに供給して技術開発をしてくれました。性能には満足していますし、安価なことも良いと思います。」
・好きな選手は居ますか?
「ピーター・サガン。彼はファンサービス、パフォーマンス共に素晴らしい。人間的にも良い人ですね。フルームもサガンと同じように最近はファンサービスに努めています。マーセル・キッテルも人間的に素晴らしいですね。人々が時に激しい印象を持つカヴェンディッシュも実際には楽しく良い人です。」
・もし世界中どこでも走れるとしたらどこをサイクリングしたいですか?
「ヒマラヤなんか良さそうですね! レースで行けないようなところを走ってみたいです。」
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少し雨がパラついた後、後ろには虹が現れ嬉しそうでした。
彼らの来シーズンを応援したいと思います。