[TDF] ローソン・クラドック ツール・ド・フランス完走
ツール・ド・フランス第一ステージで落車し肩甲骨を骨折してしまったローソン・クラドック。
何年もツール出場を夢見て、半年以上も準備にかけてきたのが、1日目にして骨折してしまいインタビューでは涙を見せました。
彼はレースを続行し、毎日ステージを進むごとに$100を自身を育ててくれたテキサス州ヒューストンのベロドロームに寄付することにしました。
ベロドロームは昨年ハリケーンでダメージを追ってしまったのですが補修費用が足りなかったのです。
彼のこの活動に賛同する基金も立ち上げ、募金は彼自身も予想していなかった$220,000(約2,500万円)も集まりました。
「両親は僕をファイターとして育てた」というクラドックはレースを続行し遂にツールを完走。
その姿はまさに戦士ですね。
https://www.facebook.com/NBCSports/videos/1737620172959994/
ベロドロームへの募金はコチラ
https://www.gofundme.com/lc039s-fight-for-paris
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8/11(土)のAbenova presents 砂田弓弦 x Peaks Coaching Group Japan セミナーではこちらのエピソードについてもお話させて頂こうと思っています。
[e-bike] サガン vs おばあさん
「私が現在最強のサイクリストよ!」というおばあさんと「いや、俺が最高だ!」と主張するサガンの対決。
スペシャライズドの広告ですが、e-bikeの可能性を示唆していると思います。
e-bikeは実力差がある人同士が一緒にサイクリング出来る可能性を秘めています。
またコーチの視点から言うと、指導している選手をバイクペーサーよりも安全にそして実際のレースに近い状態で(そしてエコに)登りで引っ張ることが出来ます。
レースの世界では小型化によるモータードーピングを危惧されていますが、使い方によっては自転車の可能性が広がる製品だと私は感じています。
Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志
[TDF] ツール・ド・フランス 第9ステージ ルーベ
アメリカのローソン・クラドックは第1ステージでクラッシュし肩甲骨にヒビが入りまぶたの上を縫いました。
通常の走行でも激痛を伴いますが、石畳の上となるとさらに大変です。
また自由にダンシング出来るわけではないので、ポジションが無理に固定されるダメージは相当なものです。
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しかし、クラドックは医者と相談しレースを続行。
新しいステージに進むたびに$100を自身を育ててくれたテキサスのベロドロームに寄付することにしました。
テキサスのベロドロームは昨年9月のハリケーンでダメージを負いましたが、充分な修復費用がありません。
彼の活動に賛同した1,300人もの人々からは既に$97,000=1,000万円もの募金が集まっています。
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ローソン・クラドック 第9ステージ
体重69kg FTP 378W 5.47W/kg
全てメーター読み
距離: 163km
時間: 3h57m31s
平均時速: 41kph
TSS: 232tss
NP: 291W
Work: 3405kJ
平均気温: 34℃
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ステージレースに石畳が組み込まれると大変なのは、デゲンコルフのようにステージ優勝を狙う選手と、総合争いでタイムを落としたくない選手が先頭に入り乱れることです。
総合を狙うような選手はあまり石畳のクラシックを走らないので石畳には不慣れです。
その為、先頭付近で攻める選手と守る選手が絡まって転んでしまうことも少なくありません。
またこの日の気温は4月に行われるパリルーベより遥かに高い34℃。これも選手を苦しめたと思います。
クラドックは骨にダメージがあるにも関わらず、この日も完走。彼のNP(Normalized Power)は291W 。
これはもし彼が一定ペースで走ったら平均291W出ていたことを意味しています。
これだけでもツールに出る選手が驚異的な精神力と体力を持っていることが分かります。
Training Peaks
Lawson Craddock
Abenova presents 砂田弓弦 x Peaks Coaching Group Japan セミナー
・日時: 8月11日(土) PM2:00-5:00
・募集人数: 20名