[ARAYA] 日本製品の金メダル


東京五輪女子オムニアムで金メダルを獲得したのはジェニファー・バレンテ(USA)

 

彼女が駆ったのは日本のアラヤ工業が製作するディスクホイール。

CFD解析(コンピュータによる空気抵抗のシミュレーション)と風洞実験による実測の両方で空気抵抗の少なさを評価され採用に至りました。

彼女は更に空気抵抗に優れたモデル”Tokyo”。選手は性能面だけでなく苦楽を共にし、使い慣れた製品を大一番で選ぶことも多いです。
特に今回はコロナによりトラック世界選から五輪まで一年半も国際大会が開催されなかった為、大敗を喫したベルリンの世界選ですが、彼女は五輪も同じセットアップで挑み金メダルを獲得しました。
 

 

Peaks Coaching Group – Japan 

中田尚志

[SNS] ツイッターが原因でイギータがクビに



日本でも目にした方が多いと思われるグランフォンドでのダニエル・マルチネスとセルジオ・イギータ(EFエデュケーション)のバトル。

 

これはコロンビアでEFエデュケーションでのチームメートであるリゴベルト・ウランが主催するグランフォンドでのもの。
本来であればワールドツアー・ライダーの凄さを伝えるツイッター映像ですが、イギータにとっては契約違反でEFが契約解除を申し入れる事態になってしまったとサイクリング・チップスが伝えています。

原因はイギータが所属するEDエデュケーションのキャノンデールでは無く、来季所属するボーラ・ハンスグローエのスペシャライズドに乗っていること。
しかもEFでのチームメート主宰のイベントとあって契約解除の宣告に繋がりました。

プロ選手は契約したバイクにしか乗ることを許されていません。
帰国時に今シーズン使用したバイクはチームに返却してしまって手ぶらで帰ることも多いです。
またシーズンを終えて母国に帰った選手は来季のチームバイクに早く慣れるために、トレーニングバイクを乗り換えることはあります。

だからといって契約外のバイクに乗って多くの人の目に触れるイベントに参加している姿がインターネット上に拡散するのはスポンサーにとって看過できなかったのではと思います。
また契約上当然とはいえチームにとって移籍を決めた選手に給料を払い続けたくなかったという事情もあるのではないでしょうか。

高い授業料を払うことになってしまったイギータですが、世界中どこにいてもプロ選手としての自覚が問われる厳しい時代になっていると感じる出来事でした。

Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志

Sergio Higuita has been fired for riding the wrong bike

[Hour record] 日本製チェーンで世界記録を狙う


アレックス・ダウセット(イスラエル・スタートアップ・ネーション)が日本時間で本日の夜にアワーレコードに挑戦します。
彼のバイクが CyclingTips で紹介されています。
 

 
 
記録を狙う彼のバイクに取り付けられるのは、複数の東京五輪金メダリストが使った Izumi Chain Mfg. Co. – 和泉チエン株式会社 のKAIチェーン。
 
プロ選手がロードレースに出る場合、チームが契約するスポンサー以外の製品は使えません。
しかし、スポンサーがトラック用機材を作っていなかったり、必要と認められた場合はスポンサー外の製品を使うことが許されます。
ダウセットが決戦用に選択したのはグレーのKAIチェーン。
練習用にはゴールドのイズミ-Vが取り付けられています。
本番はyoutubeで中継される予定。
 
彼の走りと共に世界記録を狙うために選ばれた日本製チェーンにもご注目頂ければと思います。
 
中田尚志