(2)テクノロジーを活用する
菊池さんのコーチングはパワーメーターは勿論、活動量計、ビデオカメラなども活用しています。
菊池さんは最新の技術に強く、私も彼の情報収集力についていけないことがあるほどです。
トラックトレーニング&レースで特に活用しているのはビデオです。
奥様に帯同頂きビデオでトラック練習を撮影。
私もトレーニングピークスにアップされた映像で位置取り、ペダリングなどを指導させて頂きます。
ビデオが全てを映し出すわけではないですが、映像とパワーデータ + ご自身の感想などと併せることは、大きな情報源になります。
(毎年奥様の撮影技術も向上し、見事にポイントを抑えた撮影になって行っています!)
先週末は国体予選。ハロンで11秒61。これは成年で1位。高校生を含む全体でも3位です。
58歳の自転車部員が18歳の高校生に勝つ。 これほど面白い競技もなかなか無いですよね。
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レース混走について
余談になりますが、各国の強化で大きな成果を上げているのは混走レースです。
強いマスターズは、若い選手と一緒に走ることが出来る国が多いです。(エリートのレースにジュニア・マスターズが出場できる)
そうすることでマスターズは脚力に勝るジュニア&エリートに技術で勝つ方法を研究出来ます。
またジュニアは自転車競技は脚力だけでは勝てないことをエリート&マスターズから学べます。お互いにとって強化のメリットを享受できるわけです。
エリート女子が男子に混じってレースすることもアメリカではよくある風景です。
連盟としても少ない競技人口でも強化が進むので良いわけです。
ちなみにアメリカの強いジュニアの中にはエリートのレースで勝ってしまう選手も居ます。そういった選手は欧州に行くことを勧められ将来的にワールド・ツアーに進みます。
日本の実業団やJCLなどのトップカテゴリーでも是非取り入れて頂きたい強化システムですね(本人が希望というのが大切ですが)。
ジュニア時代に日本のトップカテゴリーで勝てる選手が出れば、将来的にワールドツアーで活躍出来るかもしれません。
Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志