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[レース] アラフィリップがまた…!?

ベルギーのクラシック、ブラバンツ・ペイルは1961年に始まった歴史ある大会です。
世界チャンピオンを獲得したジュリアン・アラフィリップは一週間後のリエージュ~バストーニュ~リエージュで優勝の喜びから早く手を上げて差されてしまい2位に。
 
今度こそと臨んだブラバンツ・ペイルではマチュー・バンデルポールに…。
選手はフィニッシュラインを越える時にもう差されないという確信と共に、「早く終わってほしい」と苦しさから感じるために思わず早めに手を挙げてしまいます。
その心理はローカルレースに参加する選手から世界チャンピオンまで同じです。
 
ローカルレースのコーチが言うように、きっとアラフィリップの監督もレース後「ゴールラインを切ってから出ないと手を挙げちゃダメだよ」と話しているに違いありません。
情熱的な走りや、こういった人間味あふれる行動が彼の魅力なのではないでしょうか。
 
 

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[ジロ] サガンが迷子に

今ジロでは好調そうなペテル・サガン。

レース終了後、その日のホテルが分からずファンの車に牽引してもらって無事帰還です。

レース以外でも話題になる選手ですね!

Peaks Coaching Group – Japan

中田尚志

 

 

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クロエ・ダイガードの落車から学ぶこと

コロナウイルス感染拡大の影響を受け、当初予定されていたスイスから急遽イタリアに場所を移して開催されているUCI世界選手権。
エリート女子の個人TTから大会が始まりました。
 
優勝候補は何と言ってもクロエ・ダイガード(アメリカ)。
 
(1)クロエ・ダイガード選手
まだ23歳ですが、既にトラックで7回、ロードで3回世界選手権に勝っているスーパースターです。
 
彼女は2月にベルリンで行われたトラック世界選手権で個人パーシュートとチームパーシュートの2冠に輝いて以来、アメリカ国内でトレーニングに励んできました。
トラック世界選手権でのクロエ・ダイガード
 
個人TTで五輪を3連覇したクリスティン・アームストロングやニコラ・クラマー(チームのGM)、数々の金メダリストを育てたゲーリー・サットンらが彼女のコーチです。
 
「国際大会を全く走らずに世界選に勝てるのか?」という周囲の疑問をよそに中間地点では2位に26秒もの差をつけて1位通過。クロエの連覇は間違いないと思われました。
しかしその直後、下りの高速コーナーでコントロールを失って落車、ガードレールの上を滑ってコース外に投げ出されてしまいました。
 
映像を見た誰もが最悪の状況を予想しましたが、不幸中の幸いで手術が必要ながらも左足の裂傷他の怪我で済んだようです。
 
 
(2)TTマシンは落車のダメージが大きい
TTマシンは下記の理由から落車時のダメージが大きくなりがちです。
  • DHバーを持っているとノーブレーキで落車することになり衝撃を和らげることが出来ない。
  • 上半身が固定されるために落車のダメージが大きくなりやすい。
  • ガードレールの上を滑っていくのは大怪我に繋がりやすい。
  • 下を向くことが多いので危険物の発見が遅くなりがち。
TTバイクは空気抵抗が少なく、同じワット数で走っていてもノーマルバイクより大幅に速くなります。
その為、自身の感覚よりもスピードが出ているのも落車時のダメージが大きくなる要因です。
 
(3)TTバイクでのレース / トレーニングの注意点
TTバイクでのレース / トレーニングはいつもにも増して注意深く走るのが大切です。
 
トレーニングは、脇道がなく、人やクルマが通らない道で行いましょう。
 
トレーニング時の注意点
 
  • 河川敷のサイクリングロードなどでTTバイクに乗るのはお勧めしません。人もクルマも来ない道でトレーニングしましょう。
  • 市街地の走行もお勧めしません。TTバイクのブレーキはスピードコントロールの為にあり、ストッピングパワーが低いからです。すぐに止まれません。
    出来ればクルマに積んで郊外まで行ってからTTバイクで走りましょう。
  • ホイールは空気抵抗の多いノーマルホイールを履くことをお勧めします。
  • ヘルメットは万一に備えて衝撃吸収の良いノーマルヘルメットの方が良いです。エアロヘルメットはノーマルのヘルメットよりも周囲の音が聞こえにくいのも理由です。
  • ノーマルバイクに比べてハンドルの自由度が低いため急な進路変更が難しいことを頭に入れてコースを設定しましょう。
レース時
  • ウォームアップ時の事故は案外多いです。マシンは決戦仕様でもヘルメットはノーマルヘルメットにしておいたほうが良いです。
     
絶対に控えて頂きたいのは夜間にTTバイク+エアロヘルメットでトレーニングすること。
いくら明るいライトをつけていてもTTバイク+DHバーで夜間に走るのは危険でしかありません。
 
見ていて背筋が凍るような落車でしたが、完全に治る怪我で済んで本当に良かったです。
皆様も安全には細心の注意を払ってトレーニングに励んでいただきたいと思います。
 
中田尚志
 

UPDATED: Chloé Dygert is expected to make a full recovery from her crash at ITT worlds. Dygert suffered a laceration and…

VeloNewsさんの投稿 2020年9月24日木曜日