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ミラノ~サンレモはどれぐらいキツいのか? Part2

昨日に続いて2019 ローソン・クラドック(EFエデュケーション)のミラノ〜サンレモのデータを見ていきましょう。

時間・距離・TSS・エネルギー量を確認することで概要がつかめたら、更に深くデータを見ていきます。


※写真をクリックすると実際のデータがご覧いただけます

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ミラノ~サンレモはどれぐらいキツいのか? Part1

プリマベーラ(春)と呼ばれるミラノ~サンレモが今年は8月に行われます。

このレースはUCIのカレンダーで唯一300kmを超えます。コースの性質上、スプリンターが勝つことが多いですが、レース距離が長いために単純なスプリント勝負ではなく、フィニッシュラインに至るまでの重労働を経てもなおスプリント出来る者だけが優勝を狙えるレースです。

2019年トレーニング・ピークスに公開されたローソン・クラドック(EFエデュケーション・ファースト)のレースデータを元に見ていきましょう。

※写真をクリックするとデータがご覧いただけます

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[Training] 限界まで追い込む

 

https://www.facebook.com/danslamusette/videos/1040847829597447/

 

映像はCXの名物レース ナミュールを終えたマチュー・ファンデルポール。

優勝後テントに向かっていますが、あまりの苦しさに視線は定まらず、ヨダレは出たままです。

 

CXは1h続くHIIT(高強度インターバル)のようなものなので、フィニッシュ後も強烈な酸素負債が残りこういった状態になることはままあります。

彼の場合は55秒の差をつけて優勝を決め最後は流したにも関わらずこの状態です。

 

ここまで追い込むには普段のトレーニングから苦しんでおかなければなりません。

限界まで追い込むことが苦手な選手は多いです。

 

レースは同じぐらいのレベルの選手が競っているので、明暗を分けるのは相手よりもホンの少しでも頑張れるかどうかです。

追い込むのが苦手な選手は限界突破の方法をトレーニング時に研究しておく必要があります。

 

 

(1)動機づけ
まずそもそもトレーニングの価値を考える必要があります。

「ここで苦しんでおけば、強くなれる。速くなれる。自身にとってこのACトレーニングをすることは勝利を呼び込むんだ」という意識付けがないことには限界まで頑張れませんし、その価値も分かりません。

訳も分からずしゃにむに頑張っても長続きしません。

 

(2)集中する
限界まで追い込むには静かな道で集中して走る方が良いです。
脇道がなく人やクルマの来ない安全な道で集中力を高めましょう。

気が散るような道路環境は追い込めないばかりか危険です。

近くにそういった環境がない場合はローラーを使うのも一手です。

 

(3)ストレスを減らす
自宅から100kmも離れた場所で「ここでぶっ倒れても良い」と思ってインターバルをするのは難しいです。

頭のどこかで帰りのことを考えてしまうからです。

 

終わったらすぐに帰宅出来る場所の方が心置きなく集中して追い込めます。

 

(4)パワーメーターを使う
インターバルの時にパワーメーターでラップをとります。
例えば2分のインターバルを4本するとしたら、1本目400Wだったら、次は410W、その次も410W、どうにも苦しくなってきたらせめて一本目の400Wは維持するように。。。

っと数字を見ながら限界を突破して行くわけです。

 

 

そして次回は今回の平均(400+410+410+400)÷4=405Wをターゲットとして一本目は405Wで(これは少し楽に感じるはず)、次も405W, その次は410W、最後の一本は絶対に410Wを超えるように!と目標を作ると限界を突破しやすくなります。

 

苦しいときはあれやこれやとたくさん考えるよりも一つのことを実現する方法を考えた方が、成功確率は高くなります。ここでは数字を上げる=速くなると単純化するわけです。

その実現方法としてペダリングやフォームに気をつけるわけです。

 

こうして平均パワーが上がった時に脚力と共に精神的な限界の突破能力も高くなっているはずです。

 

Peaks Coaching Group Japan
中田尚志