新城選手と共に彼の活躍にも注目して頂ければと思います。
上が第2ステージでのTTT
下が最終日前日のITTのデータです。(クリックすると拡大します。)
グラフ中(1)黄色…パワーwatt (2)緑…ケイデンスrpm (3)ブルー…時速mph (4)オレンジ…標高ft
TTTとITTを比較するとTTTはパワーの変動が大きくITTは一定の出力をキープしているのが見て取れます。
これはTTTでは先頭に出たときに空気抵抗を受ける為、大きなパワーが必要とされ、後ろに回った時は他の選手のドラフティングに入るのでエネルギーをセーブ出来ることを表しています。
ITTでは常に一人で空気抵抗を受けているので負荷は一定になっています。
またケイデンスもTTTでは大きく変化しITTでは一定なのが見て取れます。
ではそれぞれのステージをパワーゾーンに分けて見てみましょう。
同じく上がTTT、下がITTのグラフです。(クリックすると拡大します。)
グラフ左から右へと運動強度が上がります。
AR…アクティブリカバリー(Power Z1, <55%FTP)
E…エンデュランス(Power Z2 56-75%FTP)
TE…テンポ(Power Z3 76-90%FTP)
TH…FTP(Power Z4 90-105%FTP)
VM…VO2Max(Power Z5 106-120%FTP)
AC…アネロビック (Power Z6 121-150%FTP)
両者を比較して下記の特徴が挙げられます。
・TTT・・・AC領域の時間が突出している。全体的には高い運動強度ながらARの時間も長い。=強度の緩急の差が大きい。
・ITT・・・FTP領域が突出している。=FTP付近で一定の巡航をしている。
これらのデータから下記の点についてTTT/ITTに必要な運動能力が分かります。
(1)TTTに要求される能力
・先頭を引く為の大きなアネロビック(無酸素)能力とそれを繰り返し発揮する能力。
・後方に回った時の回復力
・高い有酸素能力(FTP)による高速巡航能力
(2).ITTに要求される能力
・高いFTP・VO2Maxの能力
(3)TTT/ITT両方に要求される能力
・高いFTP…高速巡航を可能にする有酸素能力。
・高いペダリングスキル…高速巡航と後方で休むことを可能にする。
・高いハンドリングスキル…高速巡航の中で前走者との距離を詰める。コーナーで最速ラインを攻める。後方の走者を休ませる。最短ラインを取ることを可能にする。
・強烈な運動強度に耐えうる高い精神力・集中力!
上記以外にレースでは高強度を維持するためのペーシング(ペース配分)・ウォーミングアップも非常に重要になってきます。
これらの非常に高い運動能力とスキルを21日間のレースの中で幾度となく発揮するプロ・ロード選手たちの超人的な耐久力に感服せずにはいられません。
今年も21日間におよぶ闘いが楽しみですね!
最後に貴重なデータを提供いただきましたクリス・アンケル・ソレンセン選手、トレーニングピークス社に感謝いたします。
All rights reserved Hunter Allen.
Peaks Coaching Group
Takashi Nakata
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この度、PCGではPower Tapの正規輸入代理店㈱キルシュベルクとタッグを組んでTTT/ITTのトレーニングプランを皆様に提供する事になりました。
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