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ナショナル選手権制覇!

Peaks Coaching Group がコーチする選手がブラジル国内選手権で優勝しました!

彼の名前はアントニオ・ガーネロ(Antônio  Garnero) FUNVICというブラジル国内のプロチームに所属する選手です。

選手権数日前に「俺は行けそうな気がする。」というメールと共に合宿で他の選手をごぼう抜きにする映像が送られて来ました。

唯一心配だったのは他の選手の厳しいマークに合って封じ込められること。
直近のレースでも活躍していたため誰もが彼をマークしていました。
しかし上手くチームメートと共に抜け出すことに成功し、最後の登りでは独走に持ち込んでの勝利です。

彼の勝利で会社は大いに盛り上がり、彼のニュースを伝えるウェブアドレスをメールで交換し合う素晴らしい一日になりました。

私も彼のデータを使って解析の実習をさせて頂いていたので、喜びもひとしおです。

ガーネロ選手の優勝を伝えるニュース
http://www.portalr3.com.br/2014/06/antonio-garnero-e-o-novo-campeao-brasileiro-de-ciclismo-de-estrada/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=antonio-garnero-e-o-novo-campeao-brasileiro-de-ciclismo-de-estrada#.U7G83fl5NAq

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全米プロ選手権

先月行われた全米プロ選手権の結果&映像です。

ガーミン・BMCといったワールドツアーを走る選手を相手にして勝ったのは、何とサラリーマンレーサーのエリック・マルコット選手。
普段はカイロプラクターをされているそうです。

所属しているのはスマートストップというプロチームですが、自転車以外に仕事を持っている選手も居るチームです。
時間のない中でも上手く練習すれば、全米チャンピオンも夢ではない事を証明していると思います。
凄い選手ですね!

USA Cycling Professional Road Championships
開催地 テネシー州 チャタヌーガ
日時 2014.5.26
距離 165.5km


優勝 エリック・マルコット   スマート・ストップ               4h 17m 59s
2位 トラビス・マキャベ      スマートストップ
3位 アレックス・ホウ         ガーミン・シャープ
4位 クリス・ジョーンズ      ユナイテッドヘルスケア
5位 ジェームズ・ステンパー 5hour エナジー

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シーズン前半のレビューとトレンド把握について

シーズン前半が終了し後半戦に向かわれる方も多いと思います。
ちょうど今は前半を振り返り後半戦にむけてトレーニングをどう組み立てるか計画するのに良い時期です。

そこで今日はシーズン前半のレビュー(振り返り)について紹介したいと思います。
これを行う事でシーズン後半の目標設定を明確にし、ピークに向けてより的中率の高い練習プランの策定が可能になります。

PCGがコーチングするアーロン選手の2013年のプランニングを例にとってレビューの方法をご紹介して行きたいと思います。

1.シーズン前半のベストパフォーマンスを把握する。
シーズン前半に出したベストなパワーをピックアップし過去と比較します。
これによりシーズン前半と過去を比較し、どの程度まで自分自身を強化できたかを確認することができます。
パワーメーターをお持ちでない方は、同じ場所で測ったタイムでも代用可能です。
(例 1kmTT、4km個人追い抜き、5分の登りTT、20分の登りTTなど)

アーロン選手の例

2.検証
上記のデータを参考に時間単位ごとに強化が上手く行った点、そうでなかった点を検証し原因を特定します。
下記を参考に実際の練習内容と照らし合わせ、どの領域の練習が十分だったのか?もしくは不十分だったのかを検証します。

・5秒のスプリントは、冬の間の筋力&スピードアップの指標になります。
・1分 アネロビック耐性をあらわし、簡単に調子を測る目安にもなります。
・5分 VO2Max領域は、最大酸素摂取量強化の指標になります。
・20分 FTP領域の能力を表します。有酸素能力と乳酸除去能力の指標です。乗り込みとFTP付近の練習をどれぐらいこなしたかが大きな要因となります。

アーロン選手の場合、2013年前半を過去と比較した結果、全ての領域で自己ベストの95%以上のパワーを発揮し、バランスよく強化が出来ている事がわかります。もしどこかの領域で大きくパワーを落としていれば、後半戦はその部分の強化に力を入れます。

3.練習内容のレビュー
上記のベストなパワーが出た日を振り返り、調子が上がる時期のトレンドを見つけ出します。
アーロン選手の場合、2013年前半と共に過去2年間のデータも検証し下記のトレンドを導き出しました。

アーロン選手の好調時にみる過去のトレンド
(a)3~4週間のコンスタントなトレーニング
(b)続く2~3週のビルドアップ
(c)最後に4~7日のリカバリー
過去、このプロセスを経た時、彼はベストパフォーマンスを発揮しています。

詳細にみると
(a)コンスタントなトレーニング時は、一日あたり70-90TSS/dの負荷
(b)ビルドアップはCTL91.2まで積み上げる。
(c)リカバリーではTSB+10まで回復させる。
これらが彼のトレンドを支える指標です。
※用語は下欄解説ご参照のこと。

これらをベースにシーズン後半のトレーニングを組み立てます。
(a)コンスタントなトレーニングは週550-750TSSあたりで推移させる。
(b)ビルトアップはCTL71.6程度まで積み上げる。
(c)リカバリーは週350-450TSS程度まで落としTSB-10まで回復させる。

シーズン後半は、前半ほど身体がフレッシュではありませんから、あまり深い疲労状態に追い込むのは得策ではありませんし、シーズン前半よりもシャープさ(AC・VO2Max以上の強度)を磨くことがレース&トレーニングでは重要になります。
その為、上記の指標を参照しつつ高い強度と充分な回復に主眼を置いてシーズン後半のトレーニングを行いました。

その結果、アーロン選手はトレーニングで2013年8月1日に20分の自己ベスト363wattsを叩き出し、レースでは個人タイムトライアルで優勝しています。

このようにパワーデータを解析することで、パフォーマンスが上がるトレンドを掴みトレーニングの指標にすることで、より確実性が高い強化を行う事が出来ます。

みなさんもシーズン後半戦をより良いものにする為に前半戦のパワーデータをレビューし、練習プログラムを立てる参考にされてはいかがでしょうか?

ご意見・ご質問等がございましたら、下記までご連絡をお願いいたします。
takashi@peakscoachinggroup.com

用語解説
・TSS…トレーニング・ストレス・スコアの略。トレーニングの強度とボリュームを一元管理できる。
FTP領域で1時間走った場合のTSSは100となる。
例 トレーニングでTSSが200に達した=1時間のTT2本分の負荷を体にかけたことになる。

・CTL…クロニカル・トレーニング・ロードの略。長期の練習量を測る手法。通常過去42日間の負荷量を示す。

・ATL…アキュート・トレーニング・ロードの略。短期の練習量を測る手法。通常7日間の負荷量を示す。

・TSB…トレーニング・ストレス・バランスの略。CTLとATLのバランス。フォーム(仕上がり)の指標になる。0以上の場合、疲労が抜け良いパフォーマンスを発揮できる可能性が高い。

PCGジャパンBLOG(仮オープン中)
http://peakscoachinggroup-japan.blogspot.com/

PCGジャパン Face Book ページ
https://www.facebook.com/peaksjapan

PCGウェブサイト(英語)
http://www.peakscoachinggroup.com/

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