シクロクロスはロードレースと比較してチームプレーは少なくなります。
空気抵抗が占める割合が少なく、ダートでの個々の走力がモノを言うからです。
しかし完全に個人戦かというとそうではなく、チームスタッフが外から選手を支えます。
たった1回のミスでレースを落としかねない1時間の短期決戦では、スタッフとの”チームプレー”が欠かせません。
スタッフのチームプレー
・スタート直前まで選手が温かい服を着れるようにサポート
・泥で重くなったバイクをピットで交換
・周回中に代車を洗浄し次の交換に備える
CXレースではバイクには信じられないほど多くの泥が付着します。
時に泥は1kg以上の重量増を招き、ドライブトレインは回転のスムーズさを失います。酷い時は手でクランクを回しても回転が重くなっているのがハッキリと分かるぐらいです。
またタイヤを覆う泥はグリップを失わせます。
優勝を狙うチームはジェット・ウォッシャーを持っていて、あっという間にバイクから泥を落とし、ピカピカにして次の交換に備えます。
軽く汚れのないバイクを受け取れることは選手に精神的・肉体的なアドバンテージを与えてくれます。
Peaks Coaching Group Japan
中田尚志
photo: @komachiyo_photo