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ステージズ・パワーの没落

 
先日、ステージズ・パワーの事業廃止のニュースが駆け巡りました。
上手く行っている印象があったので衝撃的でした。
更にジャイアントに21億円を超える未払いがあること。複数のステージズの元役員が既にジャイアントに入社している事実を伝えるニュースもあり、衝撃度は増しました。
 
2013年初めてステージズに行ったときは15名ほどで創業していて、いかにもスタートアップ企業といった感じでした。当初はシュインが出資していたか、人員を出しているかだったと思います。(社長のダグがシュイン出身だっただけかも)。
 
その1年後に訪ねたときは驚くほど会社は大きくなっていました。
さらに2年ほどすると隣の敷地に社屋を移し、さらに大きな企業へと成長していました。
 
パワーメーターに夢を感じて渡米した私としては、とても勇気づけられた事を記憶しています。
 
ステージズ訪問時の過去記事はコチラ
 
 
中田尚志
 
参考
https://www.cyclingnews.com/news/stages-cycling-ceases-operations-and-lays-off-entire-staff-report-suggests/
 
https://www.bicycleretailer.com/industry-news/2024/04/24/stages-cycling-executives-join-giant-after-suit-and-apparent-shut-down
 
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南部コーチクライアント募集

南部コーチが若干名クライアントを募集します。
 
「パワーベースのコーチングを受けてみたい」
 
「科学的知見に基づいたトレーニングメニューでパワーアップしたい」
 
南部コーチは指導実績豊富です。
コーチングにより大学の推薦入学を勝ち取った方、給与のもらえる実業団への入団を果たした選手もいらっしゃいます。
時間効率の良いトレーニングで社会人レーサーとして活躍する選手もいらっしゃいます。
この機会に是非お問い合わせ頂ければと思います。
 
中田尚志
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ジョー・ドンブロスキーの話

コロラド州ボルダーで出会ったドンブロスキー(左)、右はハンターがコーチしていたイアン・ボズウェル

ジョー・ドンブロスキーはバージニア州の出身。

丁度私がバージニアに住んでいる頃にプロになった。本人とは1回しか会ったことはないけど、友人のジェレマイア・ビショップがコーチをしていたこともあり近い存在だった。

ドンブロスキーとボズウェルのバイク。

 

ジョーはアマチュアのジロでアメリカ人として初めて総合優勝。

最近は珍しい生粋のクライマーながら総合優勝を狙える選手として、当時は大きな期待が寄せられていた。

チームskyから新人としては例外的な3年契約のオファーを得てプロ入り。一年目からツール・ド・スイスであわやステージ優勝のところまで行き、彼の未来は明るく見えた。

しかし、プロ2年目に足の血行障害(イリアック・アテリー)を発症。

片方の足に力が入らなくなる状態に陥り手術。

その後はEF、UAE、アスタナに所属し、米国内のレースではエース、それ以外は山岳で総合を狙う選手の重要なアシスト要員としてグランツールに出場していた。

チームskyの合宿に招かれジェレマイアとハンターはスペインのマヨルカ島でコーチングの引き継ぎを行った。

 

突如潮目が変わったのは昨年。

アスタナはカベンディッシュのツール最多勝を目指すチーム編成に方針転換。 

平坦一本で勝利を狙うチームに山岳アシストの居場所は無くなった。

チーム方針が変化すると突如高給取りの選手は居場所が無くなる。

いくら強い選手とは言え、カベンディッシュのゴールスプリントをお膳立てをする選手に鞍替え出来るわけもない。

 

今季はチームが決まらないまま渡欧。

トレーニングを続けながら就職活動を行うもチームは見つからず引退となった。

どれだけ強くともチームが見つかるわけではない。プロサイクリングの厳しさを再認識した出来事だった。

Peaks Coaching Group – Japan

中田尚志

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