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— TrainingPeaks (@TrainingPeaks) August 15, 2023
今年の世界選手権個人TTで優勝したクロエ・ダイガート。
タイム: 46分59秒
平均時速: 46.229km/h
平均パワー: 322W
20分マックス: 337W
多くの選手にとって45分程度のエフォートはFTPより5%ほど低いワット数になります。 仮に彼女のFTPを338Wととすると5.1W/kgほどのパワーウエイトレシオがあることになります。
女子で世界のトップなのは間違いないですが、アメリカの男子国内プロと同程度のFTPがあることになります。
(2)男子選手とのタイム比較
今回は、体調不良により本調子では無かったと言います。
それを裏付けるのは過去のタイムです。
今回は2位と6秒差で優勝しましたが、彼女が絶好調だった2019年の世界選では2位のアンナ・ファンデブレヘンに1分32秒差をつけて優勝しています。
またこの年は同じコースで行われた男子U23の12位に相当するタイムで走っています。
このタイムは当時U23だったベン・ヘイリー、マーク・ヒルシ、ジャオ・アルメイダよりも速いタイムです。
彼らがワールドツアー入りした後の活躍は周知の通り。
ここからも彼女の驚異的な強さがおわかり頂けると思います。
(3)メンタル
2020年世界選手権で落車しガードレールの上を滑ったことで大腿の2/3の筋肉を断裂してしまいました。
しかし、長期のリハビリを続け今回の復活優勝を果たしました。
何度か会ったことがあるのですが、いつも堂々としていて、いかにも女王といった雰囲気のある選手です。
「東京五輪での私は本調子の50%」「もしもう一度(事故をした)あのコーナーを走れと言われたら同じスピードで突っ込む。何故なら勝つにはそのスピードが必要だから」と言葉からも勝ち気ですね。
今回の世界選手権ではトラックと合わせて2個の金メダルを獲得しました。