冬のトレーニングを快適にしよう!
冬の寒さが厳しさを増すと共にシーズンに向けての乗り込みも一層激しさを増す時期です。
山間部に入ると雨に降られたり雪が積もってくる時さえあります。
そんな中でも装備を工夫することで快適に走る方法はあります。トレーニング時間が長い時期だけにしっかりと準備して走るべきです。
イギリスのヒルクライムチャンピオン、ダン・エバンス(Dan Evans)の方法をご紹介しましょう。
トレーニングに出るダンとジェシカ
ダン・エバンス(Dan Evans) 2014 & 2017年 イギリス・ヒルクライムチャンピオン フルタイムで働きながらも2度のチャンピオンに輝く選手。 奥様のジェシカもサイクリストでTaiwan KOMでは8位に入った実力者。
https://www.instagram.com/danevanscycling/?hl=ja
STRAVA https://www.strava.com/pros/225425
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「冬のウェールズでは天候がサイクリングするのに問題になります。気温はそれほど低いわけではありませんが(2-10℃)、10月から4月までずっと雨が続きます。その為、トレーニング前にバイクとウエアの雨対策が重要になってきます。
ロードレースやビーチレースが始まるのはだいたい3月の終わり。この時期でもまだ寒く天気が悪いことが多いためにタイツやオーバーシューズを着用してレースに出ます。」
・ウエア選びが最も重要 ・キャップは有効 ・泥除け ・サーモボトル ・LEDフラッシャー ・MTBライドも有効 |
レースを考える彼らは雨や寒さ対策をしつつも、あまり着ぶくれしすぎないウエアを選択します。
ヘルメットの下にキャップを被ると前走者からの雨のしぶきや雨のしずくが顔に滴るのを防いでくれます。
レース以外では泥除けは必須です。 サーモボトル(保温ボトル)も暖を取るために有効。日本ほどコンビニや自動販売機があるわけではないのでライド中に温かい飲み物を確保する努力が必要です。
セーフティ・ファースト! 安全は全てに優先します。LEDフラッシャーは昼間でも点灯させましょう。冬は日照時間が短く昼間も光量が少ないためにドライバーからは見えにくい時期と言えます。しっかり存在をアピールしましょう!
寒く雨が酷い時は森の中でMTBに乗るのも良い選択。平均スピードが低いために冷えずに済むし、木々は驚くほど雨を遮ってくれます。
またぬかるんだ道での走行はハンドリング・ペダリング技術を磨いてくれます。そして何より楽しい!
冬のトレーニングが実ればワールドツアーの選手に勝つことだってありえます。
写真は台湾KOMの前々日に行われた陽明山チャレンジでローレンス・テンダム(Team Sun Web)を抑えて優勝したダン。
2019シーズンの活躍を夢見てトレーニグしよう!
View this post on InstagramDevil on one shoulder, angel on the other. Question is- which is which? 😈😇
寒さの中では一緒に走れる仲間が辛さを忘れさせてくれます。
楽しく走るのが一番!
View this post on InstagramPacked up and taking this scary mug off to Taiwan for a bike race. Mega! 🇹🇼 👹
中田尚志
年始の体調不良にご注意!
新年も明けてトレーニングもお仕事も今週から “通常モード” に戻っている方が多いのではないでしょうか?
気持ちも新たに頑張りたいところですが、実はこの時期は毎年体調不良の方が続出する時期なので注意が必要です。
12月は年末進行と忘年会、年末年始は帰省や夜更かし、さらには長期休暇を活かした乗り込み・・・何かと生活リズムが変わった後に疲れが出るのはよくあります。
追い打ちをかけるように寒波襲来…体調を崩す条件が揃ってしまう時期とも言えます。
この時期に限らず1日無理をしたために1週間体調を崩すよりも、思い切って1日休んで、その後コンスタントにトレーニングする方が遥かに賢明です。
少しトレーニングは抑え気味に始めて、睡眠をしっかりとり飲酒を控えるなど生活リズムを整えてから、本格的なトレーニングに戻るのがお勧めです。
Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志
目標を紙に書こう!
新年に入り気持も新たにトレーニングを再開した方も多いのではないでしょうか?
ハンター・アレンがお勧めするのは「目標(ゴール)を紙に書いて貼っておくこと」です。
紙に書くことで、今年クリアしたいことが明確になりますし、見えるところに貼っておくことで日々ゴールを見失わずに生活することが出来ます。
ゴールは何でも良いですが、決めるにあたっていくつかのポイントはあります。
ゴールの決めかた
・現実的であること |
更に短期・中長期のゴールを設定できるとベストです。
「4月までにFTPを20W上げる!」
「◯◯のレースに勝つ!」
実現の可能性が少なくとも50%以上ある具体的な目標を立てましょう。
「今年のツールで優勝する!」とか「無茶苦茶強くなる」のような実現の可能性が無かったり、具体性のない目標ではダメです。
ここまで行かなくてもこういった目標を立ててしまうことはままありますから注意が必要です。
目標を書いたら次は実現するための方策を考え実行に移して行きます。
FTPを20Wのパワーアップしたいなら・・・
パワー=トルク x スピード
-トルクを上げるためにウエイトトレーニングを行う。
-スピードを上げるためにトラックに入る。
-エアロビックな能力を上げるためにエンデュランスから始めてSST/Tempoを中心にした走り込みを行う。
など。
目標を決めると行動予定が決まってきますから、実現の可能性が増えていきます。
皆様の2019シーズンが実り多いものになるように願っています!
Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志