アンチエイジングの特効薬
小坂正則選手は日本のCX関係者で彼を知らない人は居ないというぐらいのレジェンド。
CXの黎明期から日本のCXシリーズ発祥の地、長野シクロクロスミーティングと共に成長してきた選手です。
その彼が55才にして長野シクロクロスミーティングの年間チャンピオンに輝きました。
MTBで全日本チャンピオンに輝き、CXでは幾度となく辻浦選手と死闘を演じてきました。
一昨年息子さんの小坂光選手が全日本選手権に優勝。
(そのレースでご自身も8位)
小坂選手は強い選手というだけでなくアンチエイジングに成功している選手ということが出来ます。
(1)加齢により失うものと対策
加齢により筋肉や動体視力が衰えます。さらに回復力が遅くなり、そして気力を保つのは難しくなってきます。
しかし、適切にトレーニングすれば、相当の年齢までトップレベルで走ることも可能です。
最近は加齢で衰える箇所が具体的に分かってきたので、それに対抗する方法も考案されるようになってきました。
筋肉が衰えるなら筋力トレーニングを、動体視力が衰えるならそのトレーニングを行えば衰えを止めることが出来るというのがその考え方です。(CXは実際動体視力を鍛えてくれます)
(2)アンチエイジングの特効薬
アンチエイジングのトレーニングは上記のトレーニングの他にもありますが、私が一番の特効薬だと感じるもの。それは勝利です。
勝利さえ出来れば、「よし。次はもっと大きいレースに勝ってやろう」「トレーニング方法は間違ってなかったんだな」「まだまだ行けるぞ!」
年齢に対するネガティブな感情は一切消え去り前向きな思考に切り替わります。
それがまた新たなモチベーションとなってトレーニングに向かわせ新たな勝利を呼び込んでくれます。
サイクリストにとっての年齢は白髪の数ではありません。
重要なのは、過去の自分よりも強いか弱いか?だけです。身体的な部分はトレーニングで鍛えることが出来ますから、あとは精神的な支えがあれば、パフォーマンスを上げることも可能です。勝利はその強力なバックアップになります。
(3)アンチエイジングを成功させるために
私がお勧めするのはコチラです。
1.勝利する可能性のあるレースに出る。
勝ちを意識してレースに出るほどモチベーションのあがることはありません。それによりトレーニングにも身が入ります。
2.勝利の可能性がなくても何かしらテーマをもってレースに出走し課題をクリアする。
ウイニングブレークに乗る、完走する、クリーンなレースをする。何でも良いです。
少し難しく、しかし実現不可能ではない課題を課しましょう。
3.パワーメーターを使う。
トレーニングでパワーメーターを使います。
20分で〇〇ワットを出そう。 1分のPBを更新しよう。
といった課題を作りクリアしていくのです。
たとえレースに勝てなくても過去の自分を超えることはひとつの勝利だからです。
ずっと何かしらの目標に向かえる自転車ライフだと良いですね!