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幼少期の思い出と超級山岳

ジロ・デ・イタリアの山岳ステージを走り終えた市川さん

 

クライマーとして活躍した市川雅敏さんだが、現役時代は今ひとつ超級山岳向けのトレーニングを前向きに行えなかったという。

その理由は「苦しい思い出しか残っていないから」。

超級山岳でレースが行われるのは、限られたビッグレースのみ。
これらのレースはグランツールで活躍する選手が仕上げてきており、例外なく速い。
 
「先頭集団の最後の15人に残れるようなっていた自分でもいつも苦しいものだった」
 
ツール・ド・フランスで6度の山岳賞に輝くルシアン・バン・インプと話したときのこと。
「初めてのアルプスは家族でバカンスに訪れた時だった。 自分がこんなにも大きな峠を登れるようになったのだと、感激したよ。」
とバン・インプは話していたという。
 
市川さんにとっては苦しい思い出しか無いアルプスが、バン・インプにとっては楽しい思い出の場所。
 
“限界まで心身を追い込むグランツールでは、思い出が走りに違いを生むのではないか?”
 
そういった思いから、トラウマの残るレースで使われた峠を避けて別の峠でトレーニングすることもしていたという。
 
いつも「俺は登りが強かったからね」と躊躇なく話す市川さんが珍しく登りについて苦しい思い出として話されたお話。
写真は90年ジロ・デ・イタリア。ミラノに凱旋する市川さん。
3週間のレースを終え、体重が50kg切ってたかも?とのことだった。
90年ジロ・デ・イタリア。ミラノに凱旋する市川さん。

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コーチングについて

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NAKATA

中田尚志

パワートレーニングを主とした自転車競技専門のコーチ。2014年に渡米しパワートレーニングを学ぶ。帰国後8年間で14人の全日本チャンピオンを生み出し、五輪選手のコーチを2度経験。日本とアメリカの自転車文化に詳しい。

 

 

 

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[市川雅敏&ギジガー] Part3. 日本の自転車競技界について

 
最終回の今回は日本の自転車競技界について語って頂きました。
現在日本のトラック界には素晴らしい才能を持った若手選手が出現しています。
彼らが世界のひのき舞台に上がるには?
 
また新城幸也選手に続く選手の登場を実現させるには?
選手強化は選手がひたすらトレーニングを積めば良いというものではなく、関係者が一致団結して実現させるものだということを再認識させてくれました。
 
ぜひご覧下さい。
 
記事にいいね&シェアして頂けると嬉しいです。
 
 
中田尚志
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[市川雅敏&ギジガー] Part2. ギジガー氏のキャリアについて

 

日本ナショナルチームのコーチ ダニエル・ギジガー氏のインタビューです。
ギジガーの人生は自転車競技の歴史。

50年以上にわたって世界のトップを走る彼についてお話をお伺いしました。
ぜひご覧下さい。

記事はコチラ

ミスター・タイムトライアルと呼ばれた現役時代を語る|日本代表コーチ・ギジガー特別インタビュー Vol.2

 

Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志