に投稿 コメントを残す

[Race] クリス・ホーナーの”バタフライ・エフェクト” 2021パリ〜ニース

2013ヴェルタ総合優勝者クリス・ホーナーによるレース解説にはいつも感心させられます。
今回は劇的な逆転で幕を閉じたパリ〜ニースについて
 
ステージ7、ログリッチの勝利について
「酷い勝利だ。ステージレースにおいて一番の目的は総合優勝。ステージ優勝は二の次。チーム全体を疲弊させて必要のないステージを狙うのはログリッチのような強い選手がすることじゃない。チームはトニー・マルティンを落車で失っているし、より力をセーブする必要がある。明日彼がトイレ休憩したらみんなアタックするだろう。疲弊したチームに追う力があるか見てみよう」
最終ステージの前日にホーナーはこう話していました。
 
これについてYoutubeには「そうは思わない」「彼は偉大なファイターだ」「ボーナスタイムを得たじゃないか」という批判のコメントが相次ぎました。
しかし、最終日に起こったことは見ての通り。
 
「No gift この考えは間違っている。集団には沢山の友達が必要なんだよ」
 
現役時代からホーナーのストレートな物言いには批判が起こることがありました。
しかし彼の深い洞察力にはファンも多いです。多くの勝利を得ましたし、41歳でヴェルタ総合優勝を成したげたのは、多くの知識の集大成だったと感じます。
中田尚志
 

 



に投稿 コメントを残す

[Training] 寒波に備える Part1

年末年始に寒波が来ると言われています。
皆様お気をつけてトレーニングして頂ければと思います。
 
寒波に備える
・暖かい時間に山に入れるようにスタートする
 
・下りは日当たりの良い斜面になるようにコースレイアウトを考える
 
・山間部を走る(森の中は風が弱まるため)
 
・登りは緩斜面で長時間登れるように、下りは体が冷えないように短時間で済む急な斜面を選ぶと良い
 
機材面
・泥除け: お尻が濡れずに済むと体の冷えは随分と抑えられます。
山間部は時雨れることが多いですし路面が乾きにくいのでオススメです! 少しでも濡れるのを避けたいのと、サドルに付けるタイプはダンシングのリズムが狂うので私はフルカバータイプを長年愛用しています。
 
・魔法瓶: ボトルゲージに入るタイプがオススメです。ポケットに入れても良いですが意外に重いのと脱いだ服を入れるためになるべく空けておきたいからです。
 
・充電式カイロ 
 
・ジャージとタイツは寒すぎず暑すぎないものを選ぶ。そのためにはインナー選びが重要になります。
 
その他
魔法瓶に入れるのはショウガ紅茶がオススメです。
 
作り方は通常の紅茶にすりおろしたショウガを入れます。私は都度作るのが面倒なので一個をすりおろして冷凍庫に凍らせて保存しています。
苦さが苦手ならハチミツを入れると美味しくなります。
 
次回は更に深く寒波対策について書いてみたいと思います。
 
Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志
 
 

 

に投稿 コメントを残す

[CX] ピットスタッフの戦い

シクロクロスはロードレースと比較してチームプレーは少なくなります。
空気抵抗が占める割合が少なく、ダートでの個々の走力がモノを言うからです。
しかし完全に個人戦かというとそうではなく、チームスタッフが外から選手を支えます。
 
たった1回のミスでレースを落としかねない1時間の短期決戦では、スタッフとの”チームプレー”が欠かせません。
 
スタッフのチームプレー
・スタート直前まで選手が温かい服を着れるようにサポート
・泥で重くなったバイクをピットで交換
・周回中に代車を洗浄し次の交換に備える
 
CXレースではバイクには信じられないほど多くの泥が付着します。
時に泥は1kg以上の重量増を招き、ドライブトレインは回転のスムーズさを失います。酷い時は手でクランクを回しても回転が重くなっているのがハッキリと分かるぐらいです。
またタイヤを覆う泥はグリップを失わせます。
 
優勝を狙うチームはジェット・ウォッシャーを持っていて、あっという間にバイクから泥を落とし、ピカピカにして次の交換に備えます。
軽く汚れのないバイクを受け取れることは選手に精神的・肉体的なアドバンテージを与えてくれます。
 
Peaks Coaching Group Japan
中田尚志