54才の自転車部員 菊池さんの挑戦



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 昨年53才にして国体初出場を成し遂げた菊池さんが今年も国体に選出されました!
 
(1)ゴールを決めてトライ&エラーを繰り返す
菊池さんは、英語で言うところの ” Goal – oriented “な方です。
※Goal – oriented person 明確な目標(ゴール)を掲げそこに向けて努力できる人のこと
 
一旦ゴールが決まればそこに向けて戦術を練りトライ&エラーを繰り返します。
 

(2)ゴールを達成するためのトライ&エラー

菊池さんはテクノロジーを駆使し進歩を測る能力に長けています。

パワーメーターはもちろん、ビデオ、活動量計に至るまで情報を収集し、パフォーマンス改善につなげていきます。

 

菊池さんの手法
・トレーニング日誌には調子・気分・普段の出来事などを記録
・ビデオで走りを振り返る。
・トラック練習ではギアレシオ・最大パワー・スピード・バンクのクセやライン取りなども記録。

 

 
 
 
 
(3)情報の活用 
菊池さんのトラック競技への挑戦はコーチングを始めてからスプリント/AC領域の伸びの早さに気づいたことから始まりました。
ロード練習で磨いたスピードを更に伸ばすためにトラック・レースを始めることをお勧めしました。
彼にバイクレースのバックグラウンドがあったことも、お勧めした理由のひとつです。 
 
菊池さんは50歳を過ぎてから、地元長崎県の高校自転車部に”入部”を志願。
五輪出場経験もある顧問の先生は快く彼の挑戦を受け入れてくれました。
 
そして日々研鑽を積み昨年は53歳にして国体に初出場。
今年は春先選考基準が改定され出場がより難しくなった中、果敢に挑戦し再度代表に選ばれました。
 
国体出場という目標の元に平日はロードワーク、休日はバンク練習に励み、レースでは展開・気分・相手・機材など全てを練習日記に書き込みます。
トラックトレーニングやレースではビデオを撮影し走りや展開を記録。バンクのクセやライン取りも記録し次に活かします。
 
更にビデオをインターネットにアップして下さいますので、私もビデオを見てアドバイスを書き込みます(菊池さんいつも遅くてすみません!!)。
 
これらの情報を随時振り返り改善点を洗い出し、次の走りに活かします。
いわゆるPDCAサイクルを回していくわけです。
Plan: 具体的なプランを決める。
Do: トレーニング/レースで実行
Check: ビデオ・パワー・練習日誌などでチェック新たな課題の洗い出し
Action: チェックで洗い出した課題を踏まえてアクション

 

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(4)今年の国体での目標は1回戦突破
 
ゴールを設定した菊池さんは、8ー9月に地元で行われるトラックレースに積極的に出場し、メキメキと戦術を磨いて行きます。
最初の頃は、どこか遠慮がちで着順をまとめるレースだったのが、最近では勝ちを狙う走りに変わり、決勝に上がれるように。
スプリントではハロンで11秒67。どのバンクで走ってもタイムは安定して来ています。
これはビデオによる改善やバンクの特徴を詳細に記録し走る度に改善していった賜物です。
 
直近のレースでは地元の高校生に混じり唯一の社会人レーサーとして決勝にコマを進めるまでになりました。
 
つぎはいよいよ国体本番。
 
9/25日から始まる福井国体に向けて菊池さんの挑戦は続きます。