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[トレーニング] GW明けは休養!
GWに沢山乗り込まれた方も多いのではないでしょうか?
今週は重い体にムチを打って出社されている方も多いと思います。
(1)ハードトレーニングは免疫を落とす
GW明けのオフィスには風邪を引いている人も多く、乗り込みを行ったライダーはうつされないように特に気をつける必要があります。
ハードトレーニングは免疫を落とすため風邪がうつりやすいからです。
(2)トレーニングを管理する
写真はPMC(パフォーマンス・マネージメント・チャート)。TSSをベースにトレーニング量を管理できる便利な表です。
CTL: 過去42日のTSSの平均値※
ATL: 過去7日間のTSSの平均値※
TSB: CTL-ATL=TSB 今日のコンディション
(3)CTLは週あたり+10が限度
トレーニング履歴や年齢によりますが、トレーニングをコントロールするときの目安は週に上げるCTL。
週にプラス10だと要注意。 それが2週間連続だと黄色信号です。
一旦休養を入れて回復させる必要があります。
例: 2週間の間にCTLが50→70tss/dになった。→黄色信号!
(4)ではどれぐらい休めば良いの?
休養の目安はTSBがゼロ以上になるまで。
写真のライダーだと5/13(金)ぐらいまではおとなしくしておく必要があります。
(5)GWの乗り込みを強化につなげる
人間の体は負荷をかけているときではなく、休んでいる時に強くなります。
しっかりと休んでGWの乗り込みを実りあるものにしましょう!
日本人が世界のトップに立った日 市川雅敏さん
ポガチャルの圧倒的な強さで幕を閉じたティレーノ~アドリアティコ。
実は過去に日本人が山岳リーダーを数日間保持していたことがあります。
日本人初の欧州プロ市川雅敏さん。
スイスのフランク・トーヨーに移籍した1900年。雪の多いスイスでトレーニングしていたため、まだそれほど距離を重ねていなかった2月。
温暖なシチリアのステージレースを走ってすぐにティレーノ~アドリアティコに参戦。
コンディションはまだまだこれからという感触だったという。
「厚手の長袖・タイツのスイスから、半袖・半パンのシチリアに行って走りやすかった。トレーニングでは農家のバイクのカゴから落ちたオリーブを拾って食べてみたりしてたね。そしてすぐにティレーノ。たしかスイスには帰らず、シチリアから直接入ったんじゃないかな」
初日に山岳ポイント(GPM)をとれば山岳リーダーになれる。登りが強かった市川さんは、山岳ポイントを取りに行き見事ポイントを獲得。 山岳リーダーになった。
翌日もポイント獲得。 リーダーを守った。
「激坂の上に寺院がある登りにGPMが設定されててさ。遠くから見えるの。見ると(精神的に)足がいっぱいになっちゃうから”見ちゃダメだ~”なんて思いながら走ったね。ポイントが近づいてくると今度は思いっきりもがいてポイントを取った。その後はぶっちぎれてゴールしたのを覚えている。」
ところで何故かその年のみ山岳ジャージが用意されておらず、リザルト上に名前が記載されるのみだったという。
「何でジャージなかったんだろうねぇ。でもスタートのサインに向かうと”現在GPMリーダーをキープしているマサトシ・イチカワです!”なんて紹介してくれたよ」
「リーダーは3-4日キープしたと思う。まだ仕上がってなかったけどね。その時は自分はツール・ド・スイス要員なのかな?って思っていたから仕上げるのは、まだ先だと思ってた。周りもまだそこまでだったね。この後、プーリア、ロマンディとビッグレースが来るから、レース終了後に練習がてら自走で次のホテルまで向かったりしてたね。」
ロマンディではエースのヤールマンをアシストし、チームから高い評価を受けてジロのメンバーに選出される。
日本人で初めて走ったジロでは途中からチームのエースとして走り、総合50位でフィニッシュするといういまだ破られぬ金字塔を打ち立てた。
Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志