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[SNS] ツイッターが原因でイギータがクビに


日本でも目にした方が多いと思われるグランフォンドでのダニエル・マルチネスとセルジオ・イギータ(EFエデュケーション)のバトル。

 

これはコロンビアでEFエデュケーションでのチームメートであるリゴベルト・ウランが主催するグランフォンドでのもの。
本来であればワールドツアー・ライダーの凄さを伝えるツイッター映像ですが、イギータにとっては契約違反でEFが契約解除を申し入れる事態になってしまったとサイクリング・チップスが伝えています。

原因はイギータが所属するEDエデュケーションのキャノンデールでは無く、来季所属するボーラ・ハンスグローエのスペシャライズドに乗っていること。
しかもEFでのチームメート主宰のイベントとあって契約解除の宣告に繋がりました。

プロ選手は契約したバイクにしか乗ることを許されていません。
帰国時に今シーズン使用したバイクはチームに返却してしまって手ぶらで帰ることも多いです。
またシーズンを終えて母国に帰った選手は来季のチームバイクに早く慣れるために、トレーニングバイクを乗り換えることはあります。

だからといって契約外のバイクに乗って多くの人の目に触れるイベントに参加している姿がインターネット上に拡散するのはスポンサーにとって看過できなかったのではと思います。
また契約上当然とはいえチームにとって移籍を決めた選手に給料を払い続けたくなかったという事情もあるのではないでしょうか。

高い授業料を払うことになってしまったイギータですが、世界中どこにいてもプロ選手としての自覚が問われる厳しい時代になっていると感じる出来事でした。

Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志

Sergio Higuita has been fired for riding the wrong bike

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[Hour record] 日本製チェーンで世界記録を狙う

アレックス・ダウセット(イスラエル・スタートアップ・ネーション)が日本時間で本日の夜にアワーレコードに挑戦します。
彼のバイクが CyclingTips で紹介されています。
 

 
 
記録を狙う彼のバイクに取り付けられるのは、複数の東京五輪金メダリストが使った Izumi Chain Mfg. Co. – 和泉チエン株式会社 のKAIチェーン。
 
プロ選手がロードレースに出る場合、チームが契約するスポンサー以外の製品は使えません。
しかし、スポンサーがトラック用機材を作っていなかったり、必要と認められた場合はスポンサー外の製品を使うことが許されます。
ダウセットが決戦用に選択したのはグレーのKAIチェーン。
練習用にはゴールドのイズミ-Vが取り付けられています。
本番はyoutubeで中継される予定。
 
彼の走りと共に世界記録を狙うために選ばれた日本製チェーンにもご注目頂ければと思います。
 
中田尚志
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好きなことをしよう! その1 ジェニファー・バレンテ

東京五輪トラックが終了して早くも3週間が経とうとしています。

5年間を五輪の為に過ごしてきたアスリートたちは、どうしているのでしょう?

トラック競技は五輪を中心に回っていると言って差し支えないです。その為、長い戦いを終えて「ポスト・オリンピック・ブルー(五輪を終えた後のブルーな時間)」に陥る選手も少なくありません。

それは金メダルを獲った選手でも、出場が叶わなかった選手でも同じです。

 

そういった場合、ある選手はすぐにレースに戻り、ある選手はシーズンをここで終了し、またある選手は引退を選択します。

すぐにレースに戻って何事もなかったように”日常”に戻るのが合っている選手も居ますし、「もうちょっとやれる」と思いつつ、あえてシーズンを終了し、フレッシュに来季を迎えられるようにする選手も居ます。また区切りをつける選手も居るわけです。

 

アメリカのコーチがこういった時に良く言うのは「好きなことをやりなさい」です。どの選手もこれまで我慢に我慢を重ねているはずですし、精神的に燃え尽きるのを防ぐためです。

 

コーチにとって選手を倒れるまでプッシュするのは実はそんなに難しいことではありません。選手にモチベーションがありハードワークを厭わなければ、いくらでもキツいワークアウトはプランニング出来るからです。しかし、精神的に燃え尽きる前にストップをかけるのはとても難しいです。モチベーションの高い選手はいつも「まだ行けます」と言うからです。

トラックオムニアムで金メダルを獲ったジェニファー・バレンテが東京五輪の翌週に出走したのは、なんとMTBマラソンのレッドビル100。160kmのMTBレースです。

全く関係ない種目に取り組むことで精神的・肉体的にリフレッシュしようというわけです。また5年間トラックレースメインの活動をしていると、こういったかけ離れた種類のレースに出るチャンスは少なくなります。五輪後はそういったイベントに出場するチャンスでもあるわけです。

前回のリオ五輪の翌年、ロードで金メダルを獲ったアンナ・バンデブレゲンはMTBレースに頻繁に出ていました。殆どのロードレースで優勝出来る彼女でもMTBで簡単に勝つことは出来ません。

「いつも優勝を狙って走っていたロードレースを離れ、突如自身が25位ぐらいになってしまうMTBに出ることで、追いかける心理になれるから」とインタビューで話していました。

他種目に出ることで、フィットネスレベルを落とさずに済みます。また例えばMTBなら上下動の動体視力やルーズな路面でのトラクションコントロールなどロードでは身につかない能力が着くので、ロードに戻った時により強くなれる可能性もあります。

自転車は種目・フィールドを変えることで全く違った気分になれるのが素晴らしいと思います。

 

 

ピークス・コーチング・グループでは現在パワーベースのコーチングを受けるクライアント様を募集中です。

ご興味のある方は是非お問い合わせ下さい。

Peaks Coaching Group – Japan

中田尚志