日本でも目にした方が多いと思われるグランフォンドでのダニエル・マルチネスとセルジオ・イギータ(EFエデュケーション)のバトル。
A diferença dos WORLDTOUR para os demais ciclistas.@HiguitSergio e @danifmartinez96 pic.twitter.com/ADtDXSgQZf
— País do Ciclismo (@DoCiclismo) November 7, 2021
これはコロンビアでEFエデュケーションでのチームメートであるリゴベルト・ウランが主催するグランフォンドでのもの。
本来であればワールドツアー・ライダーの凄さを伝えるツイッター映像ですが、イギータにとっては契約違反でEFが契約解除を申し入れる事態になってしまったとサイクリング・チップスが伝えています。
原因はイギータが所属するEDエデュケーションのキャノンデールでは無く、来季所属するボーラ・ハンスグローエのスペシャライズドに乗っていること。
しかもEFでのチームメート主宰のイベントとあって契約解除の宣告に繋がりました。
プロ選手は契約したバイクにしか乗ることを許されていません。
帰国時に今シーズン使用したバイクはチームに返却してしまって手ぶらで帰ることも多いです。
またシーズンを終えて母国に帰った選手は来季のチームバイクに早く慣れるために、トレーニングバイクを乗り換えることはあります。
だからといって契約外のバイクに乗って多くの人の目に触れるイベントに参加している姿がインターネット上に拡散するのはスポンサーにとって看過できなかったのではと思います。
また契約上当然とはいえチームにとって移籍を決めた選手に給料を払い続けたくなかったという事情もあるのではないでしょうか。
高い授業料を払うことになってしまったイギータですが、世界中どこにいてもプロ選手としての自覚が問われる厳しい時代になっていると感じる出来事でした。
Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志