ハンターと出会って7年



2013年の今頃コロラド州にあるUSAC(米自転車競技連盟)で開催されたハンター・アレンが講師のパワートレーニングセミナーを受講していました。それが私とハンターが初めて直接会った時です。

当時、私はまだ一般企業に勤める会社員でしたがパワートレーニングの効果を体感していましたし、日本でパワーを使ったコーチングが出来れば良いなとも考えていました。

ただアメリカのコーチの世界はインターネット越しにしか分かってなかったし、自分が日本でそれをやって生計を立てることが出来るかも分かってはいませんでした。

ですからコロラド行きはセミナー受講と共に本場のコーチングビジネスはどういったものなのかを知る目的もありました。いわば市場調査の目的もあったわけです。

一方で40歳を目前にして会社を辞めて自転車のコーチになるなんて事は現実的ではないように思えたのも事実で、現地の事情を知って、無謀な賭けを諦めようという気持ちもありました。本場を見れば「やっぱり国が違うから無理だな」と諦めがつくかなとも思っていたのです。

ハンターに「何か見ておきたいものはあるか?」と聞かれ、「ステージズとかトレーニング・ピークス他も見たいです」と答えると、全部の会社に連絡を取ってくれました。

「君はパワートレーニングの全てを見て帰るんだ」

今思うと素性のしれない日本人の為によく連絡を取ってくれたなと思うし、自分も満足に英語も話せないのによくノコノコと会社訪問したものだなと思います。

ゲンさんに「スーツを着ていった方が良いか?」と電話したら「だめだめ!銀行員か怪しい金貸しだと思われる!」と言われてジーパン&Tシャツで行くのが自転車関係の”正装”だと知りました。笑

ハンターの講義や各会社を訪問して、自分が思っていたよりもずっと本場のパワートレーニングは進んでいて、市場規模も大きいことを知ってしまい、「これだけ大きいなら自分がやらなくても誰かがいつかやるだろう。そうなったら絶対後悔する。」と思って帰国しました。

それでもまだ会社を辞めることに迷いはありました。

シクロワイアード サラリーマンレーサーのアメリカ遠征

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