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[CORE] 深部体温計

話題のCORE(コア)を導入してみました。
COREは深部体温を測定することで、暑熱馴化やトレーニングの効率化を図ることが出来るデバイスです。

まだ全く使いこなせていませんが、少しずつご紹介できればと思います。

測定できる温度計
1.深部体温
2.皮膚温度

まずはデータを取ることが理解を深めるのかなと思い走ってみました。
1.深部体温は心拍数が上がるエフォートを終えた後に上がる
2.皮膚温度は気温や直射日光の影響を受けやすい

深部体温の上昇に時差があるのは、デバイスの反応時間なのかな?と思ったのですが、冷たいコーラを飲むと一気に下るところを見ると実際に時差があるようです。
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現在の深部体温はガーミン・ワフーなどのヘッドユニットに表示可能です。
またデータはトレーニング・ピークスにデータを取り込むことも出来ます。

※ANT+接続を行う場合、パワーメーターのように検索をかけてもデバイスが表示されません。 ANT+IDを直接入力することで認識させることが出来ました。

CORE

引き続き使用して活用法などもお伝えできればと思います。

Peaks Coaching Group – Japan

中田尚志 

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マッテオ・ヨルゲンセンのインタビュー

ツール・ド・フランス第9ステージでラスト50kmからの大逃げを見せたマッテオ・ヨルゲンセン(モビスター)
まだ24歳の若手で、今年オマーン総合優勝、ロマンディーで総合2位と大躍進を遂げている選手です。

FLO BIKE(フローバイク)での彼のインタビューが印象的だったのでご紹介します。

「登りは完全な静けさの中を走った。
身体、心と向き合う時間だった。

ファンも居ない。無線も切れていた。だからウッズに抜かれるまで彼が来ているのは知らなかった。

12%の登りはウッズの領域。だから早目に行った。自分がやれることをやった。
モホリッチやカンペナールツが一緒に来てくれたら良かったけど、1人で麓で1分は厳しかった。

でも自分のしたことを誇りに思う。今回は上手く行かなかったが、いつかは」

ステージ優勝を狙うのに彼が選んだ戦術は、登りの能力が高いウッズやパウレスに対して麓で先行しておくこと。
タイム差を削りながら頂上まで行くことでした。

相手の強さを見抜き、自身の長所を活かし、やれることをやるというプロらしい戦い方ですね。

インタビューも含めて素晴らしいレースでした。

Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志

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デレック・ジーの2023 ジロ・デ・イタリア

今年のジロ・デ・イタリアで大活躍したデレク・ジー(イスラエル・プレミアテック)が彼のパワーデータをインスタグラムで公開していました。彼の走りをデータで見ていきましょう!

 

ジロ3週間

走行時間 92h

距離 3410km(トンネル含まず)

TSS 5,376

消費エネルギー 84,000kcal

獲得標高 45,725m

解説

一週間の平均走行時間は約30時間 , TSSは1,800tss, 消費エネルギーは28,000kcalにもなります。

多くのアマチュアサイクリストのトレーニング時間は6-10時間、TSSは300-500前後です。ジロではアマチュアの3倍の仕事を3週間に渡って続けることになります。

TSS ジーの1時間あたりのTSSは5,376÷92=58tss/h 

1時間FTPで走るとTSSは100になります。ですから全工程を通しておおむね全開の60%の強度で走り続けたことになります。トップレベルのサイクリストで世界のトップ選手と変わらないFTPを持つ選手は意外に多く居ます。しかし、60%の強度で21日間走れる能力を持っているのは世界でも限られたワールド・ツアーの選手だけです。

 

クイーン・ステージ(第16ステージ)

https://www.procyclingstats.com/race/giro-d-italia/2023/stage-16/today/profiles

時間 6時間20分

距離 196km

TSS 423

消費カロリー 6,666kcal

獲得標高 5076m

平均ワット数 293W

NP 339W

解説

ジロ・ツール・ブエルタ、いづれのグランツールでもクイーンステージは獲得標高5,000mあたりに設定されることが多いです。アップダウンを繰り返しつつ富士山の1.3倍の高さを6時間で稼いでしまうのですから驚異的です。

 

クイーンステージは多くの選手にとって400TSSを超えます。400tssの意味するところは、この日彼は6時間かけて1時間のタイムトライアル4本分のストレスを体にかけたという意味です。

平均ワット数からエネルギー量を計算すると7,750kJ。1時間あたりのエネルギー量は1,220kJに達します。エネルギー量は体のサイズに大きく左右されますが、春のクラシックで活躍する選手の1時間あたりのエネルギー量は1,000kJ/hが目安です。グランツールの3週目に来て春のクラシック並の負荷のステージが登場していることが分かります。

翌々日からは2日連続の獲得標高4,000m超、さらに最終日前日の個人TTと繋がっていきます。例えるならクラシックの翌々日にさらにクラシックを1レース走るようなものですから、超人的な回復力が要求されます。

 

 

最もキツかったステージ(第13ステージ)

https://www.procyclingstats.com/race/giro-d-italia/2023/stage-16/today/profiles

時間 2時間18分

距離 73km

TSS 207

消費カロリー 2,922kcal

獲得標高 2,350m

平均ワット数 354W

NP 395W

解説

この日、ジーは4位に入っています。短いステージになるとその分、スピードは上がりレースは難しくなります。距離が短いからラクということは無いわけです。

また距離が短い分、タイムカットの時間も短くなります。その為、短距離の山岳ステージは、スプリンターにとってミスが許されません。

 

この日のジーの1hあたりのTSSは90tss/h。 1時間の全開走が100tss/hになりますから、90%で2時間以上走ったことになります。

2時間18分の平均ワット数が354Wからエネルギー量は3,313kJ。 1時間あたりのエネルギー量は1,410kJにも達します。

 

デレック・ジーのデータから、グランツールがいかに厳しいものかが伝わってきます。データを見ることで、より彼らの超人的な能力をうかがい知ることが出来ますね!

ピークス・コーチング・グループ

中田尚志

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