FTPが高ければレースに勝てるのか?
![](https://peakscoachinggroup.jp/pcgj/wp-content/uploads/2022/11/スクリーンショット-2022-11-18-9.17.20.png)
写真は先日行われたツール・ド・おきなわ チャンピオン・ロード・レースのデータです。(先日の投稿とは別の選手です)
走行時間: 5:24:30
距離: 201km
TSS: 374tss
Work: 3326kJ
NP: 229W
おきなわで最も大きな登りといえば2度登る普久川ダム
普久川ダム1回目 18:38 257W
逃げている選手が居たため集団はある程度足を溜めつつ登った1回目はAVGでFTPの90%程度。おおむね有酸素領域で登ったことになります。
普久川ダム2回目 17:13 275W
勝負の始まる東海岸に向けてふるいにかけられていきます。
この選手は最後までチームの為に牽引する役目を担っていました。
2回目の普久川ダムはFTPの97%でこなし、東海岸に入ります。
もしここで彼のFTPが低ければ普久川ダムはFTP以上に達してしまい、東海岸まで足を残すのは難しくなります。
東海岸で勝負 or アシストをするには普久川ダムを集団で登る際にFTPを大幅に超えてしまわないのが条件になります。
ではFTPが高ければ後半も足が残り勝てるのか?というとそうでもありません。
![写真の説明はありません。](https://scontent.fitm1-1.fna.fbcdn.net/v/t39.30808-6/315900147_580485464080277_5084607752980864687_n.jpg?stp=cp6_dst-jpg&_nc_cat=101&ccb=1-7&_nc_sid=730e14&_nc_ohc=5Mx4nhH-VGMAX-M9-Ry&_nc_ht=scontent.fitm1-1.fna&oh=00_AfBrhC2AMorr50M3aM4-flisSPpvK0mAbqYuc7Lrby8TkQ&oe=637B5793)
疲労耐性(Fatigue resistance)
2回めの普久川ダムを超えた時点で既に産生したエネルギーは2127kJ。
普段参戦する120km前後のロードレースに近いエネルギー量です。
しかし、おきなわのレースは200km。ここからゴールまでは更に1時間40分, 1200 kJ 140TSSを生み出す必要があります。
東海岸はノコギリ状のアップダウンが続きます。時速20km程度の登り、時速76kmに達する下りが連続し足を削られます。
ここで勝負 / アシストをするには高い疲労耐性(Fatigue resistance)が必要になります。
疲労耐性はFTPとは別の能力で、大きな仕事量をこなした後でも高いパワーが出せる能力です。
この選手は2000kJをこなした後に-10-13%程度出せる疲労耐性はあるために海岸線で集団を牽引。エースの最終アタックに繋げる任務を遂行しました。
おきなわではFTPと共に疲労耐性が試されます。
[クライアント募集] 新保光起コーチ
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新保光起コーチのクライアントを若干名募集します。
選手時代は愛三、ラバネロ、NIPPOなどのチームを渡り歩き、2002 ジャパンカップ7位、全日本実業団優勝、ツール・ド・北海道山岳賞などの好成績を収めました。
日本で初めてパワーメーターを使用した選手の一人でもあります(写真)
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