[レース] アメリカの先輩と後輩の関係
意外に思われるかもしれませんが、アメリカの自転車界は先輩・後輩の関係が結構あります。
文化的に初心者にアドバイスすることが良しとされているし、アメリカでも自転車はマイナースポーツなので、入ってきた若手をみんなで育てようという機運があるからです。
写真は2010年に撮影されたもの。
左がMTBのレジェンド・ジェレマイア・ビショップ、右がベン・キング(ディメンション・データ)です。
ジェレマイアは長きにわたってパワートレーニング・バイブルの著者でPeaks Coaching Groupのハンター・アレンのコーチングを受けた選手で、マイクロバースト(15秒ON / 15秒OFFの繰り返しインターバル)は彼とハンターによって作られたものです。
そのジェレマイアも後輩の育成に情熱を傾ける選手です。
ベンはこの時スタンズ・ノーチューブという若手育成をメインにするチームに所属し、その後トレック・リブストロングを経てプロの世界へ。昨年はヴェルタでステージ2勝を挙げました。
ベンはジェレマイアとトレーニングを共にして実力をつけましたし、スタンズやリブストロングでも良い指導者に恵まれて実力を伸ばしました。
どんなに才能に恵まれた選手でも最初は初心者です。
こういった才能をみんなで声を掛け合って強くする風土があるところにアメリカの強さがあると感じます。
中田尚志