ツール・ド・フランス さいたまクリテリウムのパワー
世界のトップ選手が集うさいたまクリテ。
レースファンなら一度は走ってみたいレースだと思います。
「世界のトップはどれぐらいの速さなんだろう?」と思う方も多いのではないでしょうか?
さいたまクリテリウムのデータ
距離 53.7km
時間1時間20分51秒
TSS 94
AVG 200W
NP 240W
VI 1.21
MAX Power 967W
Max Speed 70.7km
加速に足を使うコース
さいたまクリテの特徴は折返しのコーナーが多いことです。
欧米のクリテはスクエアもしくはオーバルのコースが多く、狭い折返しのコーナーはあまりありません。さいたまは折返しのコーナーがあるためにゼロ発進に近いスピードからの加速があります。
折返しコーナー 最低時速18km
立ち上がり後 最高速度 70km
時速50km以上の加速です。
このときのパワーは13秒 624W
比較的体格の小さな日本人でさえこのパワーですから、大きな海外選手だともっと出ているはずです。
この選手で500Wを超えるコーナーが一周の内に5回あります。
これを17周繰り返すわけです。 ですから少なくとも 5 x 17=85回以上はダッシュしますし、集団の中で踏み上げるときもあるので更にその数は多くなります。
平均ワットでレースは測れない
AVG200Wで1時間21分50秒走れるアマチュアは結構居ると思います。
しかし、500Wのダッシュを85回繰り返すとなると話は変わります。
これをこなせる選手はそう多くありません。
ここから平均ワット数ではレースの強度を正確に測るのは難しいことが分かります。
簡易的に見る方法としてNP(Normalized Power)とVI(Variability Index)を使います。
NP もし一定ペースで走ったら何ワットになるか? パワーが身体に与えた負荷を表す。
VI NP÷AVP=VI どの程度ペースの変化があったかを表す指標。
この選手のAVP(平均パワー)は200W
NPは243W
VIは1.21
もし一定ペースで走っていれば243W。
変化の指標は1.21(かなり変化が激しい)。
ことが分かります。
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Peaks Coaching Group – Japan
中田尚志