成功するための2つのフォーカス クリス・ホーナー
- 2025年01月4日
- ブログ
新年あけましておめでとうございます。
今年の活躍を誓って新年の誓いを立てた方も多いかと思います。新年の誓いを現実のものにするアドバイスとして、今日は2つの集中力についてご紹介したいと思います。
クリス・ホーナー2つのフォーカス(集中力)
1.短期的なフォーカス
その日のトレーニングプラン遂行において発揮される能力です。100%の集中力で各ワークアウトをこなすことがこれに当たります。
ライン取り・ペーシング・パワー・心拍・呼吸・ペダリングなど走行中に注意を払うべきことは沢山あります。これらに気を配り、完璧に各ワークアウトを遂行し怪我なく帰宅するには100%の集中力が必要です。
2.長期的なフォーカス
トレーニング以外で発揮される集中力です。長期的なフォーカスが保てる選手は、日常生活でも自身が自転車選手であることを忘れない選手と言い換えることが出来るかもしれません。
下記に挙げるようなことを日々欠かさず行える選手のことを言います。
・長期的なトレーニングプラン(1日、1週間、1ヶ月…)の全体像を見てワークアウトを遂行できる。
・ライド前に体調とその日のライド内容に合わせてストレッチ・フォームローラー・アクティベーションを行う。
・トレーニング後、リカバリーのための栄養補給を行う。
・ストレッチ・フォームローラー・アイシングを行って体をケアする。
・翌日以降のトレーニングプランを確認して必要な準備を行う。
・必要であればパワーメーター、Di2、LEDフラッシャーの充電をしておく。
・年間レーススケジュールと現在のトレーニングの流れを確認して、予定通りに脚づくりが進んでいるか確認する。
・夕食後は明日のトレーニングに備えて早めに就寝する。
長期的なフォーカスは自転車を降りているときに行うことが多く、1.短期的なフォーカスを最大限発揮するための事前準備とも言えます。
ホーナーは多くの選手は1.短期的なフォーカスは得意であり、2.長期的なフォーカスを保てる選手は少ないと言います。
私もコーチとして選手を見ていてそう感じます。1.短期的な集中は一旦自転車に乗れば引き出すことが出来ますが、2.は自転車を降りた状態でも要求されるからです。
トレーニング後の疲労。レースでの成功。家族や仕事。これらが長期的なフォーカスを保つのを難しくします。2.の長期的なフォーカスが保てる選手は、一見不測の事態と思われる事故やトラブルに巻き込まれることが少なく、日々のワークアウトの成功確率も高いと感じます。
2013年ブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝者となったホーナーは、最終日の夜、マドリッドで勝利を祝うパーティでさえワインを一口飲むにとどめたと言います。
2週間後に彼が得意とするコースでの世界選手権が控えていたからです。
「プロの世界では一度の成功でフォーカスを失い、二度と勝てなくなる選手も居る。フォーカスを失わず、プロとしてあるべき態度を続ける。これが重要だ」
2つの集中力いかがだったでしょうか? 皆様にとって今年一年が良い年になるように願っています。
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上の写真のグラフはホーナーのアングリルでのSRMパワーデータ。 40分390W!!(体重62kg) 最終日前日に記録したものです。この日の集中力、この日のために備えた集中力は常人離れしていることは想像に難くありません。
中田尚志
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