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アンチエイジングの特効薬

macro-1452987_1280小坂正則選手は日本のCX関係者で彼を知らない人は居ないというぐらいのレジェンド。

CXの黎明期から日本のCXシリーズ発祥の地、長野シクロクロスミーティングと共に成長してきた選手です。

その彼が55才にして長野シクロクロスミーティングの年間チャンピオンに輝きました。

 

MTBで全日本チャンピオンに輝き、CXでは幾度となく辻浦選手と死闘を演じてきました。

一昨年息子さんの小坂光選手が全日本選手権に優勝。
(そのレースでご自身も8位)

小坂選手は強い選手というだけでなくアンチエイジングに成功している選手ということが出来ます。

(1)加齢により失うものと対策
加齢により筋肉や動体視力が衰えます。さらに回復力が遅くなり、そして気力を保つのは難しくなってきます。

しかし、適切にトレーニングすれば、相当の年齢までトップレベルで走ることも可能です。

最近は加齢で衰える箇所が具体的に分かってきたので、それに対抗する方法も考案されるようになってきました。

筋肉が衰えるなら筋力トレーニングを、動体視力が衰えるならそのトレーニングを行えば衰えを止めることが出来るというのがその考え方です。(CXは実際動体視力を鍛えてくれます)

(2)アンチエイジングの特効薬
アンチエイジングのトレーニングは上記のトレーニングの他にもありますが、私が一番の特効薬だと感じるもの。それは勝利です。

勝利さえ出来れば、「よし。次はもっと大きいレースに勝ってやろう」「トレーニング方法は間違ってなかったんだな」「まだまだ行けるぞ!」
年齢に対するネガティブな感情は一切消え去り前向きな思考に切り替わります。

それがまた新たなモチベーションとなってトレーニングに向かわせ新たな勝利を呼び込んでくれます。

 

サイクリストにとっての年齢は白髪の数ではありません。

重要なのは、過去の自分よりも強いか弱いか?だけです。身体的な部分はトレーニングで鍛えることが出来ますから、あとは精神的な支えがあれば、パフォーマンスを上げることも可能です。勝利はその強力なバックアップになります。

(3)アンチエイジングを成功させるために

私がお勧めするのはコチラです。

1.勝利する可能性のあるレースに出る。
勝ちを意識してレースに出るほどモチベーションのあがることはありません。それによりトレーニングにも身が入ります。

 

2.勝利の可能性がなくても何かしらテーマをもってレースに出走し課題をクリアする。

ウイニングブレークに乗る、完走する、クリーンなレースをする。何でも良いです。
少し難しく、しかし実現不可能ではない課題を課しましょう。

 

3.パワーメーターを使う。
トレーニングでパワーメーターを使います。
20分で〇〇ワットを出そう。 1分のPBを更新しよう。
といった課題を作りクリアしていくのです。

たとえレースに勝てなくても過去の自分を超えることはひとつの勝利だからです。

ずっと何かしらの目標に向かえる自転車ライフだと良いですね!

Peaks Coaching Group Japan
中田尚志

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今日のワークアウトは42日後に実を結ぶ CTL

「あなたが今日行うワークアウトは42日後のFTPに影響する」ハンター・アレン

 

Your CTL(Chronic Training load) is based on your last 42 days of training. That means, what you do today will impact your FTP on Feb. 12.

 Hunter Allen  on Dec 27.2018

 

CTLは過去42日間のTSSの積み重ねです。

フィットネスは概ね過去42日間のワークアウトの結果から築かれることからCTLは考案されました。

別の言い方をすると今日行うワークアウトは42日後のあなたを形作ると言えるわけです。

 

1月は行く、2月は逃げる、3月は去ると言われ一年の内でもこの3ヶ月はあっという間に過ぎます。

毎日のワークアウトを大切にそして無事に過ごすことが来シーズンを充実させてくれます。

 

Peaks Coaching Group – Japan 
中田尚志

 

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[サイクルスポーツ1月号] イメージの重要性

パワートレーニングの基本は、ターゲットのパワーゾーンを狙い撃ちしてワークアウトを進めることです。

そうすることで、強化したいエネルギーの供給システムごとに強化が出来るからです。

しかし、トレーニング効果を最大化したければ単にターゲットをフォローするだけでは不十分です。

パワーゾーンごとに「イメージ」を持ってワークアウトを進めるとより効果を高めることが出来ます。

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このワークアウトを行うときは、例えばツール・ド・フランスの超級山岳をイメージします。

(1)前半 0-7分
前半のVO2Max / SSTは山岳の麓からペースが上下しながら集団が削られていっているイメージです。
その為、VO2Maxでは踏みすぎずSSTではいかにリラックスして回復させるかがポイントになります。

(作るべきはライバルのアタックに対応しながら集団に残るイメージです。集団からこぼれるイメージではありません!)

 

 

(2)中盤 7-14分
中盤のVO2Maxは集団の人数を更に絞るために自身が「踏んで」集団を削るイメージ。

 

 

(3)後半 14-20分
後半のVO2Maxは、いよいよ勝負のアタックに出るイメージです!

繰り返されるペースアップで足には来ていますが、SSTで何とか回復させて、最終的にライバルを振り切るつもりでVO2Maxを行いましょう。
その為、最後の数本はオールアウト覚悟の「本気踏み」です。

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このようにイメージをもつことで、よりテンションを高く保ち、実戦に役立つトレーニングを行うことが出来ます。

ワークアウトを眺めて自分なりのイメージを作ってトレーニングするのがお勧めです!

詳しくは発売中のサイクルスポーツ1月号をご覧くださいね。